Strange Days

1/1さくらちゃん

2001年03月07日(水曜日) 22時30分 思考 天気:くもり?

 以前、1/1綾波が話題になったが(どこでだ)、最近は1/1さくらとか(どのさくらだ)1/1さくらとか(どのさくらだって)1/1さくらとか(だからどのさくらだ)が商品化されてるそうな。さらには、ダッチワイフのメーカーがアニメっぽい顔の人形も売り出している。しかし機能は制限されている(ええっと、つまりアソコは塞がれてる)そうな。これが凶悪に可愛い。世のをたくたちは、コンバインに刈られる麦穂のようにばたばたと転んでいるそうな。
 前者、1/1さくらの造型は、どうもいまいちな気がする。そういう風評はあるようで、しかも高価(約30万円)なので、さらに不満を持つ人が居るようだ。
 後者のオリジナルキャラの場合、さすが実用(なんのだ)フィギュアを作りつづけてきたメーカーだけに、造型にほとんど不満は聞かれない。価格も安くて、しかも元の用途が用途だけに関節が可動であるなど、実用可能性も高い(なにがだ)。
 そこで後者のボディに、さくらのヘッドをフルスクラッチして載せてしまう人が出るのも、これはもう時間の問題と見た。夏のワンフェスが見ものだ(いや行きませんけど)。
 1/1なんていろいろ大変そうだなと思ったのだが、考えてみれば有利な点もある。たしかに大きいので飾っておくスペースは大変だろう。しかし、なにせ1/1だ。着物が既製品で間に合うのだ。これが小さなお人形サイズだと、着物をいちいち作成しなければならない。これら等身大フィギュアのサイズは子供服のサイズなので、可愛い既製品を選んで等身大着せ替え人形を楽しめるという寸法だ。体力要りそう。
 しかしだぜ、これらのお人形が狙う市場はニッチではあるが、確実に金を注ぎ込むカモを期待できる市場でもあるわけだ。広く普及するとは思えないが、一攫千金を狙うなら悪くないかも。
 話をダッチワイフ(女性向にはダッチハズバンドとでもいうのか?)という次元に広げると、これはもう巨大市場が待ち受けているのは確実だと思う。というのは、今後老人人口が増え、老人の性という問題がクローズアップされてくると、その対策の一つとして高性能ダッチワイフが求められるのは確実だからだ。ありていに言って、僕らが60、70になった時、同年代の婆さんに欲求を感じるだろうか? ちょっと考えられないのだ。きっとその年になっても、20、30の孫みたいな女の子の方に魅力を感じるだろう。また独身だったり離婚してたりして頼れる身寄りの少ない人が増えつづけていることを考えると、その物心両面のケアとして高性能アンドロイドの類が登場するのも、恐らくほんの数世代先の話に過ぎないだろう。そしてその中に性欲処理が含まれるのも必然だと思う。それに老人たちは、今や国家保障が頼りにならないので、箪笥に金を溜め込んで、そのまま墓場まで持っていてしまうことが多いのだ。じいちゃんばあちゃんが孫に甘いことを思えば、確実に金を取れるはずだ。さらに目を上げれば、それらの機械どもは、孤独な人々の心の拠り所にもなるだろう。
 今でも物言わぬお人形さんたちに、心を癒されている人々はいる。それらの人々のウェブページを見ると、確かにやや痛いのだが、同時に否定しても否定しきれない共感のようなものが残るのも事実だ。たぶん、彼らはほんのちょっと先を行き過ぎているだけなのだろう。ホンの半世紀前までは、映画や文学に夢中になる人々は、その世代の一般人からすれば「痛い人間」だったに違いないのだから。
 話をダッチワイフに戻すと(戻ってるのか?)、こんな凄まじいものもある。ここまで来ると、攻核機動隊に出てきた『フェラーリより高価なお姉ちゃん』の登場も夢では無さそうだ。そしてそれが登場するのは、技術力も金も市場もある日本である可能性が高いと思うのだ。今から貯金するかなあ(要するにカモかお前はっ)。


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