Strange Days

赤井都女史結婚記念オフ

2001年06月23日(土曜日) 23時44分 レジャー 天気:くもり

 昨夜は2:00頃に寝たのだが、8:30には起きていた。今日は17:00から赤井都女史の結婚を祝して邪悪な集いがあるのだ。しかしその前哨戦として、笑夢君の「2万円でP4は買えないだろう」オフ(仮称)が開催されることになり、その現地案内人を拝命したのであった。僕は「ブワナ、ブワナ、大変よ」を連発しながらもその任に当たった。
 集合場所の秋葉電気街口キオスク前(サトームセン側)に到着したのは、なんと10:15。なんぼなんでも早すぎる。乗り継ぎが順調なときの東海道線の速さをなめていたが故の結果だった。やむなく、LaOXコン館の筋にあるドトールで一服した。
 頃合いを見計らって電気街口に出向くと、ほどなく笑夢君が到来。次第に東京に魂を引かれて行く彼に安らぎあれ。しばし雑談しながら待つが、残る久遠、DARL両氏は現れない。笑夢君が控えて置いた久遠氏の電話番号に掛けるも「通信中」となったまま。どうなっているのだ。こんなことで日本の再生は果たせるのだろうか、などと話しながら、笑夢君と共に電気街口をうろうろしていた。やがて久遠氏とつながった。一言、二言話した笑夢君は、サトームセン前のコンビニに向かって歩き出した。その前には、確かに久遠、DARL両氏がたたずんでいた。連絡の行き違いか、誰かの勘違いか、いつの間にか「電気街口のコンビニ前」と話が変わっていたようだ。久遠氏との待ち合わせは、こういうことが多い。チャットで打ち合わせてしまう(故に記録が残らない)のが癌な気がする。
 その足で、まずLaOXコン館筋の中古PC屋を攻める。Windows95が動く程度のノートPCという笑夢君の漠然とした要望だが、この時点でかなり微妙であることが分かった。さすがに2万円という価格帯のものは、ほぼジャンク相当のものばかりだったからだ。
 時間は11:00前。秋葉が本格的に混雑する直前の時刻だ。この辺で腹ごしらえしようと、今日は久しぶりに富喜に寄った。概ね好評だった模様。
 さて、引き続きZOA21近辺の怪しい路上販売、中古PCショップを見て回った。一度表通り側を駅まで逆行し、さらに末広町方面にT-Zone本館筋を進んでいった。こっちの筋には、中古PCはあまり置いてない。
 ここで一服しようということになり、スターベース筋を通って昭和通方面のドトールに入った。しばし雑談。笑夢君は悩んでいるようだが、他3人は「デスクトップにすれば」とか「Macがいいよ」とか無責任なことばかり言っている。
 店を出て、再びLaOXコン館筋に。アプアプなどを再度調べて回るが、笑夢君の悩みは深まるばかりだ。ここに来て「やっぱりCD-ROMドライブが無いと」という考えが頭をもたげてきたからだ。それもFDDと同時接続できないと、リカバリも出来ない。
 アプアプだったか、店頭にかなりお得な物件があった。Celeron667MHz、メモリ64MB、HDD8.4GB(?)、WindowsMeインストール済み、リカバリCD-ROMあり、で43000円。これはお買い得っぽいぞ。このままモニタに繋ぐだけで、充分使い物になる。せいぜい、LANボードが必要になるくらいか。ノートPCにさえこだわらなければ、この価格の物件がゴロゴロしているのに。
 なおも悩む笑夢君は、結局この界隈ではまだ買いに至らなかった。ここでまた一服しよう(一服ばかりのダラダラしたオフだ)と、末広町方面に道路を渡った。そして喫茶店を探してうろうろしていた時、今まで気づかなかった店を発見。ほとんど、OA棚に中古PCを並べただけのような、きわめて怪しい店だった。が、笑夢君はここで遂に条件を満たす機械を発見した。そして何某かの金を払い、東芝Satelite旧機種を入手した。九十九エンピツ館(旧T-Zone本館)近くの喫茶店にしけこみ、早速動作確認する。問題なく動いたようだ。価格的に足が出たが、望みどおりの機械を手に入れ、笑夢君はご満悦であった。でも、やっぱり43000円デスクトップの方が魅力的だ(まだいうか)。
 この喫茶店、あれほど混雑した秋葉の筋にあるにも関わらず、客が少なくて落ち着いている。アーモンド・オ・レも美味であった。久遠氏によれば、僕らは前にもここに来たというのだが......。全く記憶に無い。いや、もしかしたら滋んたちと来たかもしれないという、ほのかな記憶はあった。
 ここまでは今日のオフの前哨戦に過ぎない。時間的に17:00近かったので、そろそろ待ち合わせ場所に移動しようということになった。東京の殺人的に複雑な地下鉄網を乗り継ぎ、やってきました四谷三丁目。しばし地上出口で待っていると、やがて見覚えある女性が現れた。赤井女史だった。前回の花子宴会以来だろうか。久遠氏によれば、花子はもう無いそうである。赤井女史としばし雑談しつつ、残るおーぎや、妄言王両氏の到着を待つ。
 両氏はなかなか現れない。どうしたのかねえ、などと話していると、ふと通りの向こうで手を振る二人の姿に気づいた。もうすぐ到着だと見た僕は、疲れていたのもあって知らん顔していたのだが、なかなか通りを渡ってこない。やがて通りを渡ってきた二人が合流したのだが、二人によれば「待ち合わせ場所が違う」そうだ。ここでも当初の告知と皆の受け取り方が食い違っている。これでよく集合できたものだ。
 まあともかく、宴会場に向かおうではないか。我々はいい加減な地図を頼りに会場へと向かった。場所は無国籍料理店を名乗る店。到着するも、まだオープンしていない。店の前に座り込み、しばし雑談。ここでふと側の石版に目を留めたDARL氏は、「翔泳社だ」と大喜び。たしかにこのビルの上に翔泳社が入っているらしい。意外な発見だった。ロカティオでDARL氏と石版の記念写真をとって差し上げた俺様だった。
 さて、ようやく店がオープンした。ぞろぞろと店内に入り、席に着く。僕は赤井女史の真正面に座った。適当に出される料理と、適当に頼む飲み物で、いろんな話題に花を咲かせる。主賓である赤井女史の影響か、常に無くまじめな話題が多かったような気がする。話題の一つは「インターネット上のライティング系サイトはなぜ大成功できないか」というものだった(と、僕は受け取ったのだが)。比較的成功を収めているQ書房でも、客層の固定化は進んでいるからな、などと話した。ここで僕の考えを述べると、結局書き手の数に見合った編集者がいないため、玉石混交になってしまうのではないだろうか。「小説を書きたい」と考える人は多いが、「良い小説を世に出したい」という趣旨のサイトは希少だ。またその手のサイトの多くは、優れた編集者の仕事とはいえないように思う。その原因の一つは、選別する仕組みが確立されてないからだろう。とりあえず小説の選別までは誰もが考えつくが、編集者の選別(質の確保)まで思い至ることは少ない。インターネット上の文藝サイトは、それぞれのマスが小さく、読者からのフィードバックが有効に働いていない状況だ。また紙媒体の文芸誌のように、長い歴史の中で鍛えられてきた読者が着いているわけでもない。そういうわけで、優れた編集者を確保する仕組みが必要だと思うのだ。例えばslashdotのようなモデレート(記事内容の評価)とメタモデレート(評価者の評価)という仕組みが必要なのではないかと思うのだが。
 かれこれ3時間ほど、ラストオーダー後も1時間ほど居座り「いい加減にしろ(意訳)」と店から追い出されるまで喋り捲った。
 その後は次の落ち着き先を探して彷徨し、最終的にマックの2Fたどり着いた。ポテトをつまみながらなおも喋り捲る。いつものように魂が抜けかかっている妄言王を肴に、しばし雑談に花を咲かせた。話題は尽きないが、時間は尽きる。22:00前にマックからも追い出され、ようやくオフもお開きになった。ああ、楽しかった。またやりたいな、といつも思う。


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