Strange Days

都会のオアシス

2001年08月04日(土曜日) 18時37分 自転車 天気:くもり気味

 ぐっすり十時間ほども眠り、起きたのは14:00過ぎだった。ううむ、早起きできたら輪行して横浜~みなとみらい、あるいは秋葉~新宿を走ろうかと思っていたのだが。
 ざっと地図を眺め、また市の交通局がまとめたお散歩手帖を参考に、今日は舞岡公園に行ってみることにした。
 舞岡の地下鉄駅まで行き、そこから南下すればよいはずだ。MTBで出発した。
 MTBにはバッグ類をほとんど着けてない(サドルバッグだけ)ので、カメラなどはメッセンジャーバッグに入れて背負った。をを、なんかかっこいいぞ>俺(馬鹿)
 まず戸塚まで走り、一号線の踏み切りからユニー方面に曲がる。ここでちょいと川沿いに進んでしまったが、実はそのままユニー方面に入るといいみたいだ。しかし、この先が相当の坂。坂が嫌いな僕は、狭い歩道に辟易しながら、ほとんど押して上がった(ダメじゃん)。しかし坂を越えると、爽快な下りが待っているぞ。と、その前に、近くのコンビニでおやつと飲み物の調達だ。
 長い坂道を下る。実はスピードメーターが壊れていたので、スピードも距離も分からないでやんの。
 坂道の先に、舞岡の駅がある。そこで南に曲がる。だいたい南の方にあるはずだ。その通り、大きな木々の塊が見える。だがどこから入ればいいのだ......。
 しばし迷いながら走り、団地らしきところに出た。お散歩手帖("横浜散歩大好き"という)によれば、なんとなく公園は北西にありそうだ。そこでなんとなくそっちに行きそうな道をいったら、やがて公園の門にたどり着いた。後で分かったのだが、実は走り回っている間に、公園への入り口の前を通りすぎていたらしい。ちゃんと標識が立っているのだが、見逃してしまったのだ。
 そこは舞岡公園の北東の入り口で、旧民家風のトイレと東屋がある。高い鉄塔が建っているが、説明によれば櫓に似せたスピーカー塔だという。東屋の奥には道が続いていて、脇に水田が作られている。市民が稲作を体験できるように作られたものらしい。MTBを入り口前に停めて、中に入った。
 人気はほとんどない。僕が入り口をくぐったとき、東屋で休憩している男性がいただけだ。ずっと遠くから話し声も聞こえるが、姿は見えない。静かだ。
 休憩所の看板を見て、小山の上に続いている階段を登った。頂上には、確かに休憩所らしき簡素な東屋があった。そのベンチに腰かけて、買ってきたみかんゼリーとカフェオレを取り出した。静かだ......いや、なんか騒がしいぞ。どうも、今夜辺りに盆踊りでもあるらしく、なんちゃら音頭の類がガンガンかかっている。俺様にふさわしい、情けなくも笑える状況だ。
 しかし、 こんな光景が横浜市内で見られるとは。向こうの山まで人工物がほとんど見えない。ちょっとしたオアシスという感じ。眺めが気持ちよい。そのせいか、ただのみかんゼリーがおいしく感じられた。日はまったりと暮れて行く。ベンチに、足を投げ出して座り、遠くで鳴いている蝉の声に耳を澄ませた。
 帰路はまた坂道をのろのろ登り、戸塚経由で帰宅した。その道すがら、中田の方や立場駅の近くで、盆踊りの準備をしているのを目撃した。そういう時期なのだ。


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