Strange Days

深夜の天頂で

2001年11月10日(土曜日) 23時55分 星見

 寝る前、1:00過ぎだったろうか、アパートの廊下に出てみた。既に雨が上がっていて、空の隅々まで冴えた星空が広がっている。水蒸気のせいで北天に霞が出てはいたが、全く気にならないくらいだ。
 18*50ISを首に下げ、既に高々と上っているオリオン座に向けた。小三ツ星から大三ツ星にかけて、数え切れないくらいの星が群れ、それぞれに瞬いている。瞬いているので観測にはいまいち向かない、風のある夜なのだろう。だが観望のためには、こういう日の方が風情があっていい。M42の散光が鮮やかに広がっている。アパートの廊下が濡れてなければ、望遠鏡も出せたのだけど。
 オリオン座の足元に、そろそろとおおいぬ座が上り始めている。ひときわ明るい、青い星、シリウス。そこから南方に双眼鏡を下げると、ひっそりと群れている小さな散開星団が入ってきた。M41。今シーズン初めて見た。
 双眼鏡を思い切って天頂に向けると、天頂近くをやや行き過ぎた地点にすばるを見つけた。まさに星の塊という感じ。大きく広がるヒアデス星団とのコントラストが見事だ。


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