Strange Days

大晦日の広島を走る

2001年12月31日(月曜日) 20時00分 自転車 天気:晴れてました

 いよいよ大晦日である。今日こそは真の走り納めの日なのである(今朝決めた)。広島の街を走ってくるつもり。
 昼前に家を出て、まずはモリスで腹ごしらえ。今日まで営業するのは、帰省客のためと、ここで年越しそばを済ませてしまう客のためだという。新年はいつから営業するのかな。
 呉駅でMobillyたんを畳み、広島駅まで出る。駅前のフタバ書店で広島の地図を買い、いざ広島ポタ。とはいえ、行きたいところは決まっている。
 まずは広島城。ここは駅前の道から川を渡り、まっすぐ西進すれば到達できる。迷う心配もなかった。西門は改修中とかだったが、周囲の土壁に穿たれた銃眼などの構造を見て回った。城内にはやたらと露店の準備が始まっていた。護国神社があるので、その初詣客目当てなのだろう。
 広島城から東に走ると縮景園、広島県立美術館がある。縮景園は、今日は休みだった。どんなところなのかと想像しているのだが。
 さて、広島城から南下して行くと、やがて原爆ドームが現れる。今は補修工事でもやっているのだろうか、足場が組まれていて、その全景は良く見えない。川沿いにはなにかの碑が立っている。
 川を渡ると平和記念公園。慰霊碑の前で一礼し、遥かに望むと、原爆ドームが目に入った。なるほど。良く神社には遥拝といって、遠い大社やら富士山やらの方に向いた場所を設けていることが多いが、ここなどその原理を応用したものといって良いだろう。
 原爆ドームの方に戻る途中、気になるものを発見した。一段低くなった場所に、謎めいた塔らしきものが建っていたのだ。地図にも載ってないので、あるいはオーソライズされたものではないのかもしれない。その由来を読むと、学徒動員従事者の慰霊塔らしい。背景のレリーフや、テープでも聞ける建立縁起などは、原爆ドームのそれとは別種のまがまがしい、そしてそれだけにパンチ力のある反戦動機を訴えてくるようだ。僕にはこっちの方が効いた。
 広島駅まで走り、お好み焼き屋で豚玉うどん入りを食い、スタバで一服して帰宅した。


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