Strange Days

夏空ともそろそろお別れ

2002年08月28日(水曜日) 22時00分 星見

 出勤のとき、見上げた空は青かった。夏の間の白っぽいそれではない。秋の鮮やかな青だ。それが夏らしい積雲の間にのぞいているのだから、なんだかよけいに夏の終わりを感じてしまうのだ。
 帰宅して、ベランダに出ると、まだ日が暮れきらない西の空に、異様に輝く星が見えた。宵の明星だろう。CANON 18*50ISを向ける。すると、鋭い輝きを放つ、半月状の金星が見えた。望遠鏡なら、もっとくっきり見えただろうが、位置が低く、望遠鏡を向けづらかったので、諦めた。
 目を宵が深まってゆく南の空に向けた。そろそろ、明るい星は輝き始めている。ちょっと白んで見えたのだが、双眼鏡でうろついてみると、案外に透明な空のようだった。シーイングは8/10くらいか。
 18*50ISでさそり座を探す。時刻からして、南から少し西に傾いたあたりにいるはずだ。しばし探すうちに、薄明かりが消え、また闇に目が慣れたので、ようやくたくさんの星が見え始めた。
 やっと探し当てたさそり座のしっぽをたどってゆくと、ほら見えた、M7。意外なくらいたくさんの微光星が見える。やはり今夜の透明度は高い。しばらく見つめつづけると、中心部の横にさらに細かい微光星の群れが見えてくる気がした。そらし目を使っても、それらしいものが見える。こんなんあったっけ? 全体的にも、かなり良く見えた。
 M7から少し上を見ると、M6のこじんまりした姿が見えた。こちらも微光星が集まっている様子が、きっちり見えた。
 さらに上(北)に向かうと、M8があった。こちらも微光星が集まっているのが分かる。今夜は散光も感じられた。
 ここで100EDを引っ張り出して、M7に向けた。20*50ISに比較して、少し微光星が増えるくらいで、あまり変わり映えの無い見え方だ。バックグラウンドが明るすぎるのだろうか。
 M4、M22も探してみたが、残念ながら見つからなかった。この夏の星座たちとも、もうすぐお別れだ。


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