Strange Days

火星をやっと見た

2003年08月21日(木曜日) 23時55分 星見 天気:晴れたな

 家に走りながら、東の空低くに月が見えているのに気づいていた。頭上を見ると、薄雲が覆っているようだが、うっすらと星が見える。その中でもずば抜けて明るいそれが、南の空に架かっていた。まもなく最接近する火星だった。7月、8月と観望する機会が無かったので、今夜は無理やりにでも見ようと思った。
 ベランダに出て、CANON 18*50ISを向ける。星団観望には無敵といえる威力を発揮するこれも、惑星観望には全然向いてない。やはり惑星観望では、高倍率が命だ。それでも、火星が去年に比べてずっと大きく、この倍率では円盤状に見えるのが分かった。
 経緯台を出し、100EDを載せて、火星に向けた。Meadの6.7UWで見てみると、火星の表面に模様らしきものがあるのが見えた。もっと高倍率にしないと。手許でもっとも高倍率に出来るのは、VixenのUV4mm。これをつけると、なんとなく3角形に見えなくも無い模様が、火星の表面に広がっているのが見えた。をを、これって、19世紀末に盛んにスケッチされた"運河のある火星"を連想させる。さらに2.2倍エクステンダーを噛ませて、350倍強の強倍率をかけてみた。シーイングはかなり悪く、薄雲がずっとかかっている状況なので、これではどうしてもぼやけすぎになってしまう。すっきり晴れた夜空にこれで見たいものだ。明日も晴れてくれれば、久しぶりに8インチシュミカセを出してやろう。


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