Strange Days

さらば、C8EX

2003年11月09日(日曜日) 00時00分 星見 天気:曇り時々雨

 今日は、朝から肌寒い天気で、夕方からは雨となった。朝のうちに、どこかに自転車で出かけても良かったのだが、昼前まで寝過ごしてしまった。気分的に、いまいち盛り上がらない。
 昼過ぎに、荷物を片手に、秋葉原へと出かけた。荷物というのは、3年前に買ったC8EXだった。これを、ついに売却してしまおうと考えたのだ。
 この鏡筒、8インチのシュミカセで、集光力はBORG100EDよりも上だ。暗い天体の眼視には向いている。実際、球状星団の観望の場合には、C8EXの方が分解能が高く、また見える微光星の数も多い。ところが、大きくて熱容量の大きい、しかも密閉式のシュミット・カセグレン鏡筒は、その扱いに神経質にならざるを得ない。冬の寒い日など、順応させるのにたっぷり時間を取ってしまう。実際、ジフラクションリングを拝めるほどの状況に持っていけたのは、買ってから数回のことに過ぎなかったと思う。しかも、長焦点距離という正確ゆえ、高倍率の観望にならざるを得ない。安い集合住宅のベランダでは、ちょっとした振動で視界もお供をしてしまう。明るい横浜の夜空には、この集光能力は、かえって足枷になる。
 さらに、CANON18*50の購入が、この状況に止めを刺した。あえて瞳径の小さな18倍の方を購入したのは正解だったようで、横浜の空に向けても、背景の明るさがそれほど邪魔にならない。望遠鏡と違い、気軽に取り出せて、気軽に扱える。いろんな意味で、究極のモバイル星見道具となった。割を食ったのが望遠鏡群で、稼働率は極端に下がり、出ても100ED、C8EXは年数回の稼動、という状況にまで陥った。年数回でも稼動するのなら持っている価値はあるのだが、場所をそれなりに食うのも困り者。この先、これの性能を行かせる状況は、もう来そうに無いので、ついに手放すことにしたのだ。
 JRを乗り継ぎ、秋葉原の協栄産業に向かった。つい最近、背中合わせの位置にある新店舗に移ったという。新店舗は旧店舗より広く、明るく、いい感じだ。
 早速査定してもらう。もともと中古で買ったものなので、備品の類は全く付属していない。また全体に多少に使用感があるので、いいとこ3万円くらいかと思っていたら、査定もその3万円。それなら文句は無いので、その場で書類にサインして、3万円を受け取った。
 前から買い逃していた、KYOEIのLVズーム接眼鏡を買おうかと思ったら、どうも品切れらしい。まあ、100EDもBORGの接眼鏡の焦点をちゃんと出したいと思っているので、近々再訪するだろう。
 懐があったまったので、なにか買い物をと思っていたら、雨が降り始めた。本降りになりそうな気がしたので、慌てて帰宅した。


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