Strange Days

四国南部ツーリング最終日:雨の中を帰還する

2008年05月01日(木曜日) 22時50分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:くもり時々雨

 好天に恵まれ続けた今次ツーリングだが、最後の最後に雨につかまってしまった。とはいえ、もう帰るだけの気楽な道行。むしろ雨の四万十川を楽しみながら、実家に向かった。


 今日で実家に帰る。それだけの日なので、気楽なもんだ。
 しかし、どう戻るかが問題だった。松山経由で戻るにせよ、高知~瀬戸大橋経由で戻るにせよ、鉄道の便数が極端に限られてしまうのだ。宇和島~松山と戻る場合、中村から素直に乗ると、土佐くろしお鉄道~JR予土線の本数の少なさ、接続の悪さから、とんでもなく時間を要する。朝一に出て、松山着がなんと夕刻だ。高知回りではそもそも距離が長大になり、岡山まで出るにも時間、費用を要する。
 そこで、朝一で江川崎まで自走し、そこから松山に戻ることにした。これだと松山着が14:00過ぎで、まあ許せる。
 朝は早く、6:00には起きた。7:00には出たかったからだ。しかし、外は今にも降り出しそうだ。大丈夫かなー。まあ、降られても、一度走った道だから、大丈夫だろう。何がしかを腹に収め、チェックアウトした。
 ホテルの玄関脇で出立準備をしている時だった。パラパラと雨が降り始めたのだ。ちょっと様子を見ていたが、これはかなり本格的に降っている。最終日に降られるとはな。でもまあ、雨の四万十川には人が居ないだろうし、雨の風情も楽しめるだろう。雨具を着て、雨天装備を整えてから、走り出した。
 幸いにも、雨脚は強くない。しかし、時折に本格的な降りになることもあって、雨具は手離せない。FreepackSportの防水性の低さ*1から、雨天時だけはちょっと難を感じるが、実用的には運用でカバーできる程度だ。
 雨の四万十川を横目に、あまり休憩しないで遡っていった。トイレ休憩くらいか。しかし、次第に空腹感に苛まれ始める。なんとなくニクニクしたものを食べたい。しかし、ハンガーノックになるほどでもないので、江川崎まで我慢することにする。
 結局、江川崎駅には10:00頃に到着した。宇和島行きの便は10:58発なので、全然余裕だ。
 しかし、この江川崎駅、周囲にまったく店が無い。隣に観光案内所件物産販売所があるが、とても小さくて、パンくらいしか売ってない。弱ったな。とりあえず、パンを買って、飢えを凌いだ。その後で、川向こうにいくばくかの店がありそうに思えたが、まだ雨が降りそうなのに自転車を出す気にはなれなかった。自転車を畳み、旅支度をして、静かに列車を待った。それにしても、こんなシーズンなのに、まったく人の寄り付かない駅である。
 しばらくして、宇和島行きの便が来た。うぉっ、ディーゼルでワンマンだよ。
 この先、宇和島までは、四万十川支流のひとつと併走する。ここにも沈下橋がいくつかあるようだが、人家が多いために本流の眺めとは少し趣が異なる。
 宇和島で岡山行き特急に乗り換え、松山で降りた。途端に、なんか見たような人がトイレの辺りに居るではないか。急いで降りて接近すると、果たして長岡氏だった。大分方面から走ってきたのだそうな*2。またしまなみ近辺をうろつくと言う。明後日からこっちもしまなみを走るので、会えるかもしれないねえ。
 次の船便に間に合わせたいので、急いで駅うどんを啜り、駅舎を出た。おー、そういえば、松山に戻ってきたんだった。結局、四国南西部を周回した形だな。
 松山観光港まで走ると、ちょうどフェリーへの乗り込みが始まっていた。急いで切符を買い、フェリーに乗り込むと、呉までデッキをうろうろしながら過ごした。後は実家まで走るだけ。
 今日の走行距離は38km。

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