Strange Days

久しぶりにポータブルオーディオ専用機をポチり

2008年05月10日(土曜日) 23時01分 デジタルギミック 天気:雨だ

 予報通りに雨の一日だった。早い時間は免れるかと思いきや、昨晩遅くから既に雨は降っていた。これでも、暖かければ雨具を着込んで、雨天装備の自転車*1で近所をうろつこうかと思っていたのだが、寒い。寒くて震えが来そうだ。これでも二月前のふつうの気温だったんだがな。
 夜になって、amazonより荷物来る。一つはワコムのタブレットで、もう一つがSonyのWalkmanシリーズ、NW-E026だった。ポータブルオーディオ専用機は久しぶりだ。
 ここ数年、旅行時や通勤時の音源にはClieだのPSPだの携帯電話だのを持ち歩いていた。その程度で十分だと思っていたのだ。しかし、Clieは別にして、その他のものはやはり使い勝手が今ひとつだ。PSPはでかすぎだし、P905iは腐れ耳の拙者ですら耐えがたいくらいの音質だ。期待のiPAQは、再生しながら画面オフ、操作ロックともに出来ないことがわかり、ホテルのベッドで寝そべりながら使うくらいしか道がなくなってしまった。もちろんそれ以外の分野ではいいものなのだが、こと音源としてはオマケに過ぎない。Clieはさすがにその点を作り込んであったので*2、余計に見劣りするのだ。
 まあP905iの音の悪さはヘッドホンの質に因るのかもしれない。なら、もう少しいいものを買ってみるか。そう思って、最初はインナーイヤー式のそれなりの価格のヘッドホンを探していた。ゼンハイザーのものが高評価のようだ。しかし、あのバッグから延びるワイヤの鬱陶しさを思い返し、それならBT接続の小型機はどうかと頭が向かった。しかし、このサイズなら、メモリ型のポータブルオーディオ機を買えるんじゃないか。サイズも同じくらいだし、無用にiPAQだのPSPだのを消耗させることも無い。
 Appleは避けよう。みんな持ちすぎ。ならiRiverかな。むかし韓国セハン社が出したmpmanを使っていたくらいなので、mpman最新世代でもいいくらいだ。要するに怪しい機械でもいいぞと言うくらいの心意気だった。
 そう思って、amazonを漫然と眺めていたら、ビビッと来た機械があった。それがNW-026だった。
 内蔵メモリは4GB。そんだけあれば御の字だ。FM聞ける、ヘッドホン良さそう、USBに直結できると、なかなか使い勝手良さそうだ。これだけ小さいと、適当なBTレシーバ+ヘッドホンより有利だ。後はSonicStageが凶悪でなければいいのだが。怪しい機械でOKという割りに、平凡な選択だったな。だが怪しいアプリのインストールを強要されるのではあるが。
 早速開梱する。小さいな。ヘッドホンはかなり良さそう。少なくともPSPだのClieだののおまけヘッドホンとは比較にならない。
 こいつに楽曲を転送するには、前に書いたようにSonicStageというアプリを入れなければならない。しかしこれ、悪評紛々の代物だ。しかし使わざるを得ない。
 インストールして、MP3ファイルはiTunesでリップしたものを読ませる。意外に短時間で曲データを生成してくれた。ちゃんとアーティスト→アルバムと言う構成を作ってくれる。かなり正確だ。というか、単にtagかディレクトリ構成をちゃんと読み取ってくれると言うことなんだろうが。意外にまともな奴と言う印象だ。
 問題点は二つ。iTunesでリップしたデータの一部を読んでくれない。ファイル名にウムラウトだのサーカムフレックスだのがあるとダメみたい。ファイルをリネームして対処した。
 もう一点は大問題だ。BTヘッドホンからのコントロールが出来ないのだ。アプリがA2DPを意識してないのか。まあこれは、WindowsMediaPlayerなら問題なくコントロールできるので、その時だけ使い分ければいいのだが。するとSonicStageは純粋にNW-E026をお世話するだけのモノになるのね。
 楽曲を転送してみる。別途プレイリストを作って、そこに転送したい曲を登録してから、プレイリストもろとも転送する形式をとった。転送速度は想像以上に速かった。2GBでも30分程度だったか。いや、もっと早かったか。ともあれ、これくらいならメンテナンスが苦にならない程度だ。USB経由で充電できるのが便利すぎ。それも、1時間充電で満充電になり、30時間再生できるくらいだ。BTレシーバーだと専用充電器だのケーブルだのが必要なものばかりなので、これは物凄く便利。
 音、いいよ。いいよ、音。スペックはPlantronics Pulsar590Aの方が有利だが、BT接続のハンディキャップから、NW-E026+付属ヘッドホンの勝利となる。590Aを有線接続した時の音が、一番素直で解像度高いけど、NW-026付属のヘッドホンも頑張ってる。駆動部を挿入部より外に出して大径化してあり、その分パワフルだ。たぶんNW-E026の責任だろうが、低音を強調しすぎ。そういう音作りが好きなので問題はないが、クラシックを聴くと高音部がまったく繊細でなくなる。遠くの方でチャカチャカしてるだけのものになる。こんなのでクラシック聴くなよと言うことかもしれないな。たぶん、ここ10年くらい世の中を席巻しているポコポコした音源だと適正になるのだろう。くたばれ。
 ストラップがなぜか付いてなかったので、とりあえずポケットに入れて使ってみた。でも、これは首掛けにして使うのが筋だろう。その場合は使い勝手がきっと良すぎて泣けるはず。
 シャッフルは時間で区切るスポーツシャッフルと言うモードがあって、これはローラー台を使うためにあるようなものだ。シャッフルの選曲は数曲飛ばすと聴き通した曲と同じバンドの曲が頻出するようになる。ちょっと作為強すぎ。表示部が小さくてサーチに結構時間がかかる。アーティスト->曲と選んでいけるのだが、アーティストの選択でスクロールがかなり遅くてストレスが溜まりそう。しかし、これを使うときに検索を多用するとも思えないな。
 全体的に、ヘッドホン+αのサイズで荷物にならないし、使い勝手も良い。なんで携帯電話やPDAのオマケで満足していたんだろうと悔やむほどだ。どうせヘッドホンは必要なのだし、これくらいのサイズなら荷物にならないのだから。
 とはいえ、ざっと目に付く曲をいれただけで2GB食っているのだから、このセグメントの機械がおいしくなってきたのは大容量化が進んだ昨今のことなのだろう。
 当面は3GB超まで曲を入れて、残りは適当にメンテしながら使うという運用をするつもりだ。


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