Strange Days

霧の日曜日

2008年07月06日(日曜日) 20時33分 暮らし , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:くもりと霧

 朝飯を食って、今日はどうしようかなと考えた。昨日果たせなかった三浦半島、ヤビツも考えたのだが、なんだか空模様が微妙だ。雨の予報ではないが、妙に湿っぽいのだ。日差しはあるのだが、地平線にかけて常に雲がかかっている状態。こういう日に崩れると、それはそれは悲惨な目に遭うのだ。とはいえ、このまま部屋の中で発酵しているのも悔しい。そこで、鎌倉か葉山の近代美術館を見に行くことにした。催し物としては葉山に行きたかったが、車のクソ多い逗子~葉山を抜けなければならないかと思うと、いささか憂鬱だ。現地の状況を見て決めよう。
 自転車は、なんとなく乗りたくなったSatRDay Mk.2。境川を下ってゆくと、ロードバイクの姿が目に付く。BD-1に乗り始めた頃はMTB全盛だったが、今やすっかり様変わりだ。
 江ノ島辺りに抜けると、案の定、素晴らしい車の群れ。これと競合しつつ、鎌倉に向けて走った。葉山に抜ける気は失せていた。鎌倉でいいや。
 鎌倉の近美では、『あの色/あの音/あの光』という企画をやっていた。収蔵物展を親子連れ向けにアレンジしたようなものか。第1展示室では、シャガールの稚拙そうな線に気を惹かれる。また別の作家の作品に添えられた『風の色だの空気の色だのというが、あたしゃそんなもの見た事がないよ』と妙にリアリストぶった作家の言葉が印象に残った。まあ『苦労の色』などという表現もあるが、この場合はまさに'色'のことだろうしな。確かに見たこと無いや。
 ちょっと小腹が空いていたので、喫茶室でドライカレーを食っていると、急に風が出てきて、海の方から霧がブワッと押し寄せてきた。給仕のご婦人方も『珍しい』と言っていた。
 なんとなく雨の予感がしたので、帰りを急いだ。が、その前に鎌倉別館も見ておこう。こっちではフランスの画家ドランの挿絵と、新収蔵物展を開催中。ドランの挿絵は、WW2中に発行されたという御伽噺めいた荒唐無稽譚につけられたもの。新収蔵物を眺めていたら、中上清の作品と再会した。
 これからどう走ろうかと思ったが、このまま北鎌倉方面に抜けることにした。案外に車が少ないのだが、道が細いのと、柏尾川に出るまでに3本の線路と交差するので、かなり詰まり気味だった。
 柏尾川に出て、後は藤沢経由で境川に抜ける。大清水高校対岸の休憩所から北を眺めると、霧が濃く掛かっているのが見えた。
 SatRDayに乗っていると、下々の反応が良くて拙者嬉しい限りだ。鎌倉別館でも警備員のおっちゃんが話しかけてきたしな。会話を生む自転車です。
 スーパーに寄って帰宅した。


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