Strange Days

Windows Home ServerのCAL数

2008年12月19日(金曜日) 22時59分 コンピュータ 天気:快晴

 大森で教育受講。Windows 2008 serverのネットワーク周りの講座だった。実際にWindows 2008 Serverを使いながら思い出したのは、最近Windows OSのリモートアクセスについて調べていたことだ。
 自宅のPCは概ねWindows OSとLinuxで構成されている。WindowsはXP主体で、これで困ることはあまり無いのだが、一つだけ出来ないかと思っていることがある。複数クライアントから、リモートデスクトップでアクセスしたいのだ。XPの場合、同時にアクセスできるセッション数は常に1なので、例えばリモートとコンソールは切り替えになってしまう。Windowsコンシューマ系OSは、この最大セッション数1というポリシーが貫徹されているので、アプリの共用が出来ないのだ。
 WindowsでもServer系ならCAL(Client Access License)を必要なだけ購入して、アクセス可能なクライアント数を増やすことが出来る。確かWindows 2003 Serverだと、普通に買うとCALが3ついて来たと思う。しかしそのためだけに高価なWindows Serverを買うなんて馬鹿らしい。
 気になっていたのがWindows Home Serverの場合。これは一応はServer製品なので、複数のCALがついてくることを期待していた。ところが、調べてみてもCAL数が良く分からない。クライアントからはコネクトソフトウェアなる管理専用のアプリで接続するのが基本で、後はファイルサーバ、バックアップサーバとして使うのが主眼のようだ。するとサーバ上のアプリを共用するというのは無理なんだろうか。一応、リモートデスクトップでの接続も可能だが、これの最大セッション数が分からない。色んな記事を読んで、どうやら1*1で、別に管理セッションを張ることは出来るように読める。が、そもそもリモートデスクトップでの使用を推奨したくないようで、MSの情報にせよ各種提灯記事にせよ、この点に触れているものは見つからなかった。印象としては、たぶんサーバーとはいえホームユースなのだから、アプリ共用は考えてないんだろう。代わりにリモートアクセスを推奨されるのだが、これはHome Serverをゲートウェイにして、別のWindows機にリモートセッションを張るもの。つまり、根本的な解決にはなってない。びみょー。
 普通のWindows ServerとHome Serverの間に、Small Business Serverというグレードのものもある。これは普通のServerと同じく複数リモートセッションを張れるようだが、これだってコンシューマ向けWindowsに比べればかなり高価だ。
 これくらいなら、適当なWindows用Xサーバを入れて、Ubuntu機に繋ぐのが良いんじゃない? これなら制限は無いに等しい。しかしLinuxの場合、特にウェブブラウザの互換性問題に悩まされる。IEに特化したサイトが多すぎるし、FlashのバージョンだってWindowsに比べてワンテンポ遅れる。それと、Windows用のXサーバは、特にCygwinのそれを使った経験からすると、性能の問題に悩まされそうだ。
 どれもすっきりとは解決できないものだな。現状、XPでの共用にしても、ユーザ切り替え機能のおかげで、切り替え前の状態は保持されているので、切り替え自体に目をつぶればそんなには困ってない。とはいえ、同時使用できないという大前提は覆せないか。
 しかしまあ、Windows Home Serverって、リモート接続の扱いといい、コネクトソフトウェアの対応OSの少なさといい*2、微妙なOSだわ。例のHDDどんどん継ぎ足せますぜ機能だって、管理ポリシーを複雑にするだけの気がするし。いったい、どんな層が買っているんだろう。


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