Strange Days

熊谷蛍ホルモンツアー撤収

2009年06月14日(日曜日) 22時22分 自転車 , デジタルカメラ , 天気:くもり時々嵐

 目覚めは爽やかだった。周囲に騒音源が無い環境というのは素晴らしい。わが部屋は近くに珍走銀座の長後街道、目の前には中学校がある絶好のロケーションだ。
 さて、朝食を頂いてから、ゆっくりと出発。まずは近所の周回コースを1周する。今日のKaz氏はフィクスを持ち出していたが、薦められるまま1周コースをフィクスで巡った。これがフレームの硬い、そして重いフィクスだ。こちとら普通の靴なので多少戸惑いはあったが、少し走るとまあまあ慣れてきた。とはいえ、両手はブレーキレバーに掛かりっぱなしだがな。フィクスで一番恐ろしいのは下りだと知った。しかし、両足が常に強制回転機構に拘束されているので、ある意味では鍛錬になりそうな気もする。
 しばらくしてKaz氏に返却したが、フリーラチェット機構の素晴らしさを感じた。同時に、フィクスに妙な魅力を感じて、流行から半周、あるいは1周半遅れを善とする俺的には、考えてもいいと思った。通勤時、TCR-2号だと上下3段の世界で済んでいるのだから、フィクスでもなんら不都合はなさそうだ。まあ、踊場の下りが待っているのだが。
 熊谷には古代から人が集っていたらしい。6世紀頃の古墳群がある公園に向かった。規模は小さいが、これはむしろ年代的に新しい古墳の特徴だ。規模的には、吉備や河内に見られる巨大古墳の陪墳程度のもの。ほとんどが円墳だが、なぜか一つだけ方墳があるそうだ。
 この近くに、珍しいサイフォン式分水堰がある。これは排水側
 荒川の対岸に回りこんで少し走ると、これは取水側。実際にはずっと下にある水面まで掘削されていた。荒川の川底が荒れ、導水路がしばしば露出するようになったため、新しい水路がつくり、ここは放棄されたそうだ。
 土手の上に舗装路と未舗装路が断続的に続く道を走り続け、野鳥の森という公園に来た。ここは去年の鉄オフの会場だった鉄道基地の近くだ。こんな小径が走っている。しかしKaz氏はこんな道では満足せず、細い道にどんどん入ってゆく。砂利道ならともかく、下がふかふかの腐葉土の道には参った。終いにはどう考えても獣道だろうという場所まで。しかし、Bromptonは突破した。フロントが重くて苦労したが、突破した。Bromptonに不可能は無い。行けない道は無い。急峻な坂を除けば。
 熊谷市街に入り、以前にも訪なったなつかしやでコーヒーを。熊谷あついぞTシャツにも惹かれたが、使い所が難しくて見送る。
 この前後からいよいよ空模様が怪しくなる。空模様を気にしながら、市内の小庭園を訪問する。紫陽花が美しい。
 いよいよ最後のホルモン焼き屋、みずよしに着く寸前から、ついに降り始める。が、店内に入ると途端に雨は上がり、日差しさえ見える始末。大自然の小細工に翻弄される我々だった。
 昼間からホルモン焼き屋に入り浸る人々は結構多い。この店では客の前に七輪が出され、その上で素材を網焼きする。モツ、子袋、かしらなどを食す。しっかり焼いて油を出し、これは定食の豚汁とご飯で頂くのだ。満足。
 熊谷駅で解散。Kaz氏は当然家まで走り、Roy氏は秩父鉄道で、僕と長岡氏は湘南新宿ラインで帰る。ホームで待っていたら、凄い雷鳴が始まる。案じていたが、果たしてKaz氏は帰路にひどい目にあったようだ。
 まだまだ明るいうちに帰宅。しかし倦怠感にごろ寝を始める駄目なワタクシだった。


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