Strange Days

VAIO TypeX対LOOX U

2010年01月29日(金曜日) 23時10分 コンピュータ 天気:晴れ

 さて、しばらくVAIO Xを調教してきて、そろそろ使用感が分かってきた。LOOX Uよりは様々な意味で快適だ。
 快適さの大部分は、画面の物理サイズの大きさと、動作速度の速さに依存している。LOOX Uの5.6インチディスプレイは、VAIO Xの11インチディスプレイに比較すると1/4程度の面積しか無いのだが、表示ピクセル数は1280*800対1366*768と互角。その結果、アイテムの識別性が圧倒的にVAIO Xが有利だ。LOOX Uを実用するには、画面にグッと近づかなくてはならない。しかも、LOOX Uの方は文字サイズを拡大して使わなくては実用にならないので、実際にモニタに表示出来る情報量*1はVAIO Xの方が優ることにもなるのだ。
 動作速度の違いも意外に大きく感じた。プロセッサはATOM Z530(1.6MHz)対Z550(2.0MHz)、メモリは1GB対2GBだが、OSがWindows XP対7で、かなりいい勝負になると見ていた。ところが、メモリ2GBあればWindows7は快適に動作するようで、数値以上の差を感じた。特にウェブアクセスでフラッシュや画像といったアイテムが多量に並んでいるページを対象とする場合、表示速度もスクロール速度もVAIO Xの方が大幅に優れている。これは一般的なウェブアクセス*2を考えるなら、快適性に大きな差をもたらすことにもなる。
 動作速度の違いは、内蔵ストレージの違いにも起因しているようだ。LOOX Uは本来の1.8インチHDDが爆遅だったので、SSDに換装してある。しかし安価なSSDを使ったので速度が遅く、書き込み性能が平均50MB/S程度しか無い。VAIO Xは元々がSSDで、速度もインタフェースこそPATAベースだが、素子そのものは高速な部類のものを奢っているようだ。おかげで、LOOX Uでたまに起きるプチフリースが皆無で、少なくともストレージが足を引っ張る感はない。プチフリが無いのはメモリが十分載っているからかも知れない。
 日常的に向い合ってストレスが少ないのは、以上の理由からVAIO Xだ。しかし携行性となると、やはりLOOX Uに軍牌が上がる。VAIO X+LバッテリーとLOOX U+Lバッテリーは、ほとんど同じ重量だ。が、LOOX Uの方がずっと面積が小さい。厚みは圧倒的にVAIO Xが薄いのだが、カバンに納めようとするとLOOX Uの方が結局場所を取らないで済む。ビジネスバッグのように平たい鞄ならVAIO Xも収まりがいいのだが、旅行でバックパックに納めることを考えると、LOOX Uの面積の小ささが生きてくる。そういうわけで、旅行に持ち出すのはLOOX Uだろうし、4月以降に待っている徒歩通勤生活で持ち歩くのも、果たしてVAIO XかLOOX Uか悩ましいところだ。
 実はLOOX Uは売り払ってしまおうと思っていたのだが、前記のように携行性の良さを見直して、手下に置いておくことにした。新LOOX Uもサイズ的に魅力的ではあるが、結構便利に使えるコンバーチブルスタイルを捨ててしまったので、B50にもまだ優位性があると感じる。もう購入1年半になるが、むしろますます活躍してくれそうな塩梅だ。
 しかし、人に見せびらかすならVAIO Xだろうな。この薄さは驚きに値するのだ。


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