Strange Days

腰痛故にコタツにビルトイン

2011年02月20日(日曜日) 22時59分 デジタルカメラ , 暮らし 天気:くもり時々晴れ

 イテテテ……。
 まだ腰痛は退かない。体を左前方に曲げる方向がつらい。おかげで立ち仕事がまるで出来ない。ほとんど、コタツに設置された爺様のようにして過ごした。
 コタツにはまり込んだまま、GH2とD90を矯めつ眇めつ眺めた。操作系に、ある意味では大きな違いはない。どちらも大半の機能をボタン、あるいはダイヤル、あるいはボタンとダイヤルのコンビネーションに割り当ててある。D90の場合、ISO感度やWBを素早く変えるのに、左手で背面モニタ左側のボタンを押しつつ、右手でダイヤルを回す必要がある。つまり、左手でのホールドまで解除して、操作しなければならない。GH2の場合は、右手のボタン操作のみで可能だ。D90もメニューに入れば可能だが、GH2の方はより階層が浅いので、素早い操作が可能だ。
 露出もD90は右手ボタン操作+背面ダイヤル、GH2も右手ボタン操作+背面ダイヤルだが、GH2の方は上面ボタン押下後にダイヤルも押して操作対象を確定する必要がある。こちらはGH2の方に一回分余分な操作が必要だ。
 こんな風に、どちらも大体似たような操作で、やりたいことが出来る。しかし、操作系全体としてみた場合はもちろん、個別のメニューに入ってからの操作系もやや違うので、使い勝手に大きな差を感じる。例えば、GH2はファインダーも背面モニタも仮想ディスプレイなので、どちらの場合も同じメニューを表示でき、同じ操作で機能を設定できる。しかしD90は光学ファインダーだ。だから、ファインダーを覗きつつ可能な操作は、メニュー形式ではない。表示中アイテムの数値を切り替えてゆくという操作になる。先程のISO感度設定の場合、GH2は、EVFでも背面モニタでも2次元のメニュー*1から素早い選択が可能だ。しかしD90の場合、背面ボタンを押しつつアイテムの数値をダイヤル回転で切り替えという、1次元の動作になるのだ。この点は背面モニタでのメニュー形式の場合でも、上下の選択のみという形式なので、あるいは光学ファインダーでの操作形式に引きずられているのかも知れない。またGH2の方が、ISO感度に関しては無駄ではと思うほど選択アイテムが多いせいもあるだろう。
 どちらのインタフェースが優れているかというのは、簡単に断言できない。GH2の操作系が家電的だというのは、一覧性を重視した携帯電話や高機能テレビのそれを踏襲していると感じるからだ。一方で、D90のように、撮影操作に関してはボタン押下+ダイヤル回転で全て操作可能というインタフェースは、アイテムが多いと困難が生じそうだが*2、選択操作そのものは単純明快といえる。一長一短ある。
 最大の違いは、D90には上面液晶があって、GH2には無いことだ。しかしこれは、GH2のEVFの方が圧倒的に情報量が多いという点を考えなければならない。それでも、D90はファインダーから目を離しても、設定を変えることが出来る。GH2は、それをやるには背面モニタを開かねばならない。GH2のEVFの出来の良さが救ってはいるが、カメラから顔を離して操作するのに、消費電力の大きい背面モニタを開けっ放しにしなければならないというのは、航続距離の短いGH2にとって地味だが痛い欠点じゃなかろうか。
 気になる暗所性能。暗い室内の反対側にあるCDラックを狙ってみた。ちょっと試したところ、選択可能なISO感度の最高は、D90はISO6400相当、GH2では12800相当だ。その状態だと、GH2の方が速いシャッター速度に出来る。しかし出来た絵を見比べると、D90は1600から、GH2は2000とか2500とか辺りから、粒子感が目立つ感じがある。数値的にはGH2が頑張っているが、全レンジに対する限界では大差ないかも知れない。
 これは撮像素子サイズの差に起因するのかも知れないが、GH2は暗い対象になるとフォーカスミスを連発する傾向がある。合焦出来れば頑張って絵を作るのだが、そもそも暗い対象には未だに弱いんじゃなかろうか。ただ、フォーカス速度そのものは、なんとGH2の方が速い。
 全体的に、D90をすぐ捨てるぜという事態にはならなかったが、どちらかを買えとなったらGH2だったかも知れない。だって、軽さは七難隠すのだから。荷物にならなさは、GH2の大きなアドバンテージだ。


Add Comments


____