しまなみ縦走二日目は、やはり去年と同じようなルートを走る。今年は流石に去年の如き太疾走はなかろうと思いつつ、不安に駆られる俺であった。


　朝食後、チェックアウトして、まずは大久野島一周に出かける。女性二人は昨日の疾走がキタようで、この辺をぶらぶらするという。おっさんたちはうさぎと戯れつつ、大久野島の戦争遺産を見てまわる。ここはガス貯蔵庫だったらしい。島の高所には砲台跡もあった。
　船着場の近くに戻ると、大きなコンクリート製ビルの廃墟が。発電所だったという。
　うさたんとの戯れタイムに未練尽きまじだが、フェリーがやってきた。速い潮と闘いつつ、スゲエ角度で着岸した。これで大三島に戻る。
　大三島に戻り、島の北を回って大山祇神社に向かう。去年はものすごい向かい風だったが、今年はそうでもない。
　サイクリングロードを走り、道の駅御島に自転車を止める。大山祇神社に参拝するのは当然だ。かの総門はほぼ完成状態だった。
　さらにしまなみ海道の本線に戻る。山中のサイクリングロードを走り、道の駅多々羅しまなみに。ここでタンデム自転車祭りが開催されているはずだが、タンデム組は伯方島一周に出かけたらしく不在だった。
　ここで昼食にする。オム焼きそばがやたらうまそうだったので、その誘惑に負けた。ジャンク感満載で美味かった。
　さらに伯方島に渡った辺りで、空模様が不穏になってくる。先を急ぎ、大島を淡々と横断しきった辺りで、遂に雨に見舞われた。てるてる坊主スタイルのポンチョで笑いをとりつつ、来島海峡大橋を超えた。去年は風だったが、今年は雨で辛い道行になった。
　雨に降られつつも、遂にサンライズ糸山に到着。さっそくしまなみ縦走の完走証その他をいただく。いい気分だ。
　宿は大潮荘なので、そこまではまた濡れながら走る。もう勘弁してくれという気分。だが、大潮荘の食事は非常に素晴らしいので、今日一日の苦労がぶっ飛んだ。ここでタンデム組のkaz&tomo&haru、Roy氏とその嫁様に合流。楽しい時間を過ごした。Roy嫁は、なんというか、血筋を感じさせる人であった。
　さて、明日の天気を心配しつつ、寝る。その前に選択したかったが、大潮荘にはコインランドリーがなかった。来年も同じ失敗をするかもしれないので、明記しておこう。