Strange Days

小田原往還で軽量ホイールの威力を知る

2012年06月10日(日曜日) 22時31分 自転車 ( 自転車いじり , 自転車散歩 ) , , 天気:晴れのちくもり(夜半に雨)

 EA90*1に換装したピナレロくん。早速、その威力を味わおうではないか。今日は小田原まで往還することにする。
 せっかくなのでと、Wiggleで購入したTeam SKYジャージをまとい、家を出たのは昼前。遅めの朝食を取っていたので、まあ小田原までは保つだろう。
 この間、境川を往復した時には、軽量ホイールの軽さは味わった。が、正直なところ『あれ、この程度?』と思っていた面もあった。もっと、劇的な変化があっていいんじゃないかなーと。確かに、坂をよじ登る際には、相当に楽になった。が、平地ではどうだろう。そして操縦性は。いずれも、重いカムシン*2に比し、『あれ、こんなもんなの?』というくらい。要するに、価格の割に感動がなかったのだ。まあ、額面的に軽くしたい一心だったから、と自分を慰める始末だ。今日は、このホイールの真価を味わえたらいいなあ。
 境川の紫陽花は、ますます色を深めている。そろそろ見頃か。
 藤沢橋から、藤沢小学校への坂をよじ登り、ついでに跨線橋も超えてR134まで出る。そこからは、ひたすら西行し、R1に乗り換えて大磯、二宮、国府津と通りすぎる。この間、地味に長くて緩い坂、短いがキツメの坂などが、5~6遭遇する。そして気づいた、あれ、ものすごく楽でねえか?
 前回、小田原まで往還した時には、強い向かい風なんかの環境差はあったものの、坂がものすごく辛く感じたものだった。坂越える度に、ああ俺の残機が減った、と思ったくらいだ。ところが今回、坂を越えてもあまり辛くならない。下りで足を回していたら、また回復してくる感じ。いくらでも、は言い過ぎでも、センチュリーマイルは軽いぞというくらいの疲労度だった。これが軽量ホイールの威力か。
 今まで、『いくらホイールを軽くしても、地足がダメなら関係無いでしょ』と、正直なところ人様がホイールに大金を掛ける様を横目に見ながら、いささか小馬鹿にしていた感がなきにしもあらずだった。しかし、しかしだ、違うぞ。軽量ホイールは違う。体力を温存できるという意味では、これほど効果的な軽量化もないかもしれない。
 坂道もさることながら、市街地を走る以上免れ得ないゴー・ストップでも、重いカムシンよりもずっと楽なのだ。そういった"楽さ"の積み重ねで、カムシンに比べて断然体力を削られない。
 いやあ、恐れいった。10年以上も自転車に乗って、ロードだって10年選手なのに、今頃こんなことに気づくなんて。そんなわけで、ロードバイクの場合、ホイールに金をつぎ込むのは正解だと思うようになった。極端だな、我ながら。
 EA90の威力で、小田原までの所要時間は、前回よりはるかに早く2.0H強。考えていたよりずっと早く着いた。
 小田原城には押して入り、自販機のコーヒーで一服。梅雨入り後の晴天故か、人では結構多い。
 昼食は、お堀通りの蕎麦屋、橋本で桜海老天蕎麦をいただく。蕎麦に生青のりを掛ける、ちょっと珍しいスタイル。桜海老天が美味。
 さて、思いの外に時間が出来たので、小田原を散策しよう。海側の御幸が浜界隈には、~小路の類の通りがいくつもあり、古い風情を楽しめそうだ。R1沿いにある薬局
 海側の通りに適当に入ると、出くわしたのが西海子小路。サイカチコウジと読み、その名の通りに槐の木に由来しているとか。
 東の方にぶらぶら走ると、趣きのある格子の建物が。練り物屋さんらしい。そういえば、小田原はかまぼこで有名だし、おでんが美味しいんじゃないか? おでん種専門店も、いくつか見た。
 R1が城の外郭に沿って西に折れる辺りから、東へと趣きのある通りがあると朧気に覚えていたのだが、一本間違えてそのまま問屋街を淡々と走る。まあ、帰ろう。
 復路は、往路を上回るような快走っぷりで、ほとんど疲労もなく境川まで帰り着いた。まだ全然日が高い時刻だ。このピナレロくんなら、ツールド国東も断然楽だろうなと、正直なところ考えた。しかし、旅には全く使えない自転車ではある。
 境川沿いの水田には、とうとう田植えが始まっていた。
 帰宅して、ポケロケ整備の続き。昨日載せ損ねたが、SRAM REDのワイヤ処理はこうなっている。今日は左右ともワイヤを貼り、バーテープを巻いた。右だけ*3。いやあ、バーテープを巻くのって、結構体力を食うのでな。


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