Strange Days

札幌はビアガーデン街だった(だが未遂)

2012年08月10日(金曜日) 23時55分 , 暮らし 天気:湿っぽい

 今日は雨。ということで、概ね徒歩で札幌を徘徊するつもりだった。だが、恐ろしい事態がこの身に……!


 このホテル、なにせ窓がないので、外の様子を見るにはコンパートメントを出るしか無い。朝、トイレに立つ際に大窓を覗くと、窓の外をしょぼ降る雨が伝っている。うーん、今日は自転車は無しだな。
 もう一眠りしてから、ホテルを出た。今日は札幌の見所を回るつもり。時計台だな。どんだけガッカリするか。
 札幌は、街を南北に細長い公園が貫通している、なんとなく名古屋っぽい造りの都市だ。二つの公園の交点に立つシンボルタワー、テレビ塔に登ってみた。結構高いのね……*1
 眺めはいい。超高層ビルの少ない札幌では、結構遠くまで、四方広々と見渡せる。展望台が、ちゃんと展望台の役目を果たせるくらいに。
 大通公園の方を眺めていると、なにかの催事の準備と思えるテントが、延々と連なっている。テレビ塔を後にし、大通公園に向かって歩き出した。
 気温が関東より低いせいもあり、また公園が広々としていることもあって、清々しい。そんな公園で見かけたのが、この野外ビアホール。ここは札幌だが、1街区ごとにキリン、アサヒ、世界のビールと、5箇所くらい設けられている。これは、ぜひ立ち寄りたい。まだ準備中だったので後で。
 ビアガーデンだらけになってしまった大通公園を端まで進むと、エゲレス式庭園を持つ重厚な建物が現れる。札幌市資料館。元々は裁判所だったらしい。中は司法関係の資料のほか、市民のためのミニギャラリーが開放されている。
 さて、ビアホールだ。と言いたいところだが、なんとも体が重く感じ始めていた。あれ、歩きまわって疲れたかなあ。訝しみつつ、選り取り見取のビアホールを見て回るが、どうにもビール欲、どころか食欲も湧かない。疲労感が募っていた。まあ、五能線から数えると、連続6日も走り回っていたのだから、疲れるのは当然だ。ビールは欲求が回復したら飲むことにしよう。
 そういえば、と、この近所で著名な観光名所に立ち寄ってなかったな。時計台に向かった。さて、ガッカリすることになるか。
 途中で遭遇したお馬さん。大人しく、ポクポクと馬車を引いていた。可愛いな。でっかいけど。
 時計台は、確かにビルの谷間にいるので、どうやって撮っても背後にビルが入ってしまう。その点は確かにがっかりだが、建物そのものはよく整備されて、フォトジェニックだ。時計台の、背筋を伸ばしているような緊張感がいいではないか。中では、この時計に関するビデオも見られ、意外にも満足度はかなり高かった。
 さて、飯行こか。と考えはするものの、全く食欲が無い。それどころか、募る疲労感に、時計台の中のベンチでしばし休息を取る始末だ。いかん、とさすがに気づいた。熱を出してる。体の節々が痛いのだ。うーん、ホテルに帰って休みたい。
 まだ14:00だが、ホテルはその性質上、客室整備に時間を要さないので、『連泊の場合は日に10分程度立ち入れない時間がある』という縛りがあるだけだ。ホテルに戻ると、そのままベッドに突っ伏した。
 かなりの発熱で、水分もエネルギーも消耗するのだが、客室ので飲食禁止という縛りがきつい。まあ、飲の方は明らかに黙認されているので、ボトルの水はしばしば口にしたが、ほとんど夢も見ないで眠り続けた。これはアレか、昨日勤労者諸氏の怒りを買った報いか。おのれプロレタリアートめ。
 ほとんど真夜中まで眠り続け、結局札幌最後の日はホテルで云々唸っている間に終わった。ってか、こんな事で、明日横浜に戻れるのだろうか……。

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