Strange Days

木星を見た

2000年02月04日(金曜日) 23時22分 星見

 21:00頃、また望遠鏡をベランダに出した。ベランダからは天頂近くと地平線近くを除いた60度近くの南天を見渡す事が出来る。南天のかなり西に近い付近に一際明るい星がある。オリオン星雲を眺めた後、気になるその星に双眼鏡を向けてみた。するとその星は、思いも掛けず面積を持った"円"に見えた。これは......。
 早速望遠鏡を向けると、それはやはり木星だった。どんなに拡大しても恒星は点にしか見えないものだが、惑星はちゃんと面積を持った面に見える。木星の周囲にはガリレオ衛星と思しき小さな、鋭い輝点が4つ浮かんでいる。しかし手許のアイピースのうち一番焦点距離が短い(=倍率が高い)ものでも木星は輝"面"にしか見えない。......そういえばこのアイピースだと倍率はどれくらいになるんだ(爆)。それさえも知らないで大喜びで使っていた俺様だった。
 計算してみた。口径は100mm(他は127mm=5インチとか76mm=3インチとか203mm=8インチとかポンドヤード法なのに、なぜにこれだけはメートル法? 独仏の影響だろうか)、対物レンズの焦点距離は......忘れた(爆滅)。説明書を出せば分かるのだが。しかしF値だけは憶えていた。6.4。これから対物レンズの焦点距離は640mm。これをアイピースの焦点距離で割ってやると......。三つあるアイピースのうちファインダーにつけている2インチスリーブのものは50mm。倍率は13倍弱。ファインダーだからこんなもんか。次に残った二つのうち長い方は22mm。これで29.1倍。ふむ、予想外に低い。最後の一つは13.5mm。これで47倍。......細部が見えないはずだ。
 しかし、思い起こせば届いたセットの中には2.2倍のバローレンズも含まれていた。これを13.5mmにつけると100倍超にはなるのか。口径100mmの望遠鏡の能力としては200倍程度までいけると思われるので、これでも全然足りないが、47倍よりマシだ。さっそくバローレンズをかまして眺めてみた。
 をを、視界が揺れる揺れる。焦点位置が更に延びたのでタレットをずらして調整する。木星は......視界の中を激しく揺れております(核爆)。いかんせん、超軽量クラス片持ち簡易赤道儀の剛性が低すぎるのだ。微動ノブを動かす度に木星は激しくダンスします。振動が収まるのを待って、慎重にピントを出した。すると、木星に縞らしきものが見えるではないか。少なくとも3本の縞が見えた。これは子供の頃持っていたVixenの安いのでは無理だった映像だ。万歳、やっぱり13万円だけの事はある。
 しかしまあ、もう少し高倍率のアイピースいるなあ。最近は広視界のものがたくさん出回っているので、適当なのを見繕ってみよう。それと、やはりベランダ観望ではもう少し剛性の高いマウントが必要だ。観望主体なら経緯台で十分なので、今度誠報社に行った時に見繕ってみるか。


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