ニコ1の感触は良いものであった。サイズも小さすぎず大きすぎず、レスポンスは速くAFも高速だ。しかし、昨日は多少フラッシュを焚いたとはいえ、300枚前後で電池表示が1本にまで減ってしまった。これはちょっと悲しい。予備電池があるので1日保ちそうだが。
今日は望遠レンズを試してみようぞ。
ピナレロくんを境川に向ける。例のソニーのカメラバッグに、ニコ1の18.5mmと、FT1を取り付けたFマウントレンズの18-200DX VR2をねじ込んで、ニコン1 V2本体は10-30mmを着けて首から下げた。軽すぎて暴れない程度の、適度な重さが心地よい。
さて、境川遊水地に向かい、しばらく周囲をうろつく。これという野鳥は居ない。年中見かけるイソシギや、セキレイがせわしなく飛び回っているくらいで。
サッカーグラウンド側から情報センターの方に登ろうとする所で、
ハシブトガラスがなにかを咥えているのに気づいた。こりゃあ、鶏肉だろう。最初、この辺の雛でも捕まえたのかと思ったが。
和泉川との合流地辺りにあるビオトープに降りてみると、長物を構えた人々が、なにかを狙っている。僕も、それが何かを知らぬまま、とにかく18-200を着けて
狙ってみた。望遠端、ニコ1換算されると540mm程度になる。ははーん、セッカか。冬にはよく見る鳥だ。よく見ると、右手にももう1羽居て、番いだと思う。
ふと、直ぐ目の前の地面を
うろちょろしている鳥が。その時はわからなかったが、帰宅して写真を拡大するとツグミだと判明。ここにもいたのか。上流や泉の森にはいると聞いていたが。
なんでその場で分からないかというと、僕の鳥の知識が覚束ない事もあるが、540mmの望遠端では陽のもとでも意外に暗く、また背面液晶で確認するにも今度は陽の光が邪魔で、要するによく見えなかったのだ。この写真はMFで取ったのだが、その暗さにEVFではピントを詰め切れず、前ピンになってしまっている。後でそういうモードが有るに違いないと思い出し、モニターの明度を上げたら、少しましになった。
さて、夕陽写真を撮ろうぞ。
ピナレロを夕景観測点に着ける。夕陽は、さすがにニコ1の小さな受光素子には荷が重く、どうしても飽和してしまう。Fを9まで下げて
これだ。この点では、DX機はもとより、μ4/3とも差を感じる。いや、4/3との差はそれほどでもない気がするが。ともあれ、あまり夕陽が得意なカメラじゃなさそうだな。
寒かったので北上し、
鉄塔ポイントで日没に遭遇。雲の陰影は出ているが、日の当たらない場所はのっぺりした影になってしまう。これで感度を上げると、今度は太陽が核爆発の如き飴じみた物体に化けてしまう。撮り方を工夫せねばならぬな。
感度を上げて、工事中の
湘南台の遊水地越しの夕景を。日の当たらない場所のディテールが見えてくるが、今度は空があっさり飽和する。この点は、どうしてもAPS-CサイズなDX機に対して、大きなビハインドを背負わなければならないようだ。
しかし、極端な状況以外では、意に沿った写真になってくれるのが嬉しい。