Strange Days

冬の平戸方面遠征4日目

2015年01月20日(火曜日) 23時41分 , デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ時々くもり

 今日は最終日。平戸の近場を回ってから、帰る。


 平戸の最終日は、良い天気っぽい。今日は平戸市街をうろついてから、帰路につく。
 宿の近くに、なにか曰く有りげなお堂がある。何処かから移築したものだと聞いた。
 この辺りに、かつて領主松浦氏が、この奥の雄香寺へと参詣するのに使った、専用の完璧と参道があるとの表示を見た。その雄香寺に向かう。山を超える途中に入る道があり、かなり広いのに十分手が入っていると思しき寺域に入った。自転車を置いてテクテク歩くと、雄香寺の山門が見えた。潜ると、更に石段がある。思いの外、広くて立派な寺だ。
 本堂は、残念ながら鉄筋コンクリート製のものだったが、しばし歩いて探し当てた開山堂は、開山当初のもの。なかなか見事に赤い。
 さて、再び平戸背後のお山に登る。登り切った公園には、立派な展望台があったのだが、周囲の木が繁りすぎて、ろくに展望がきかない。伐採するか、嵩上げするかしような。
 この公園の近くに、平戸最初の教会跡があるというので行ってみた。これは、なかなか高度な想像力を必要とする、観光名所だわい。
 ここには、日本に漂着し、家康に仕えた英国人、三浦按針ことウィリアム・アダムスの慰霊碑がある。彼が乗船していたのはオランダ船なので、手前右にはその乗員一同の顕彰碑もある。
 次に向かったのが、あちこちからやたら目立つ平戸ザビエル記念教会。キリスト教徒という人種は、どこからでも目立つような教会を建てないと死んじゃう病にでも罹っているのだろうか?
 この記念教会の周辺は、仏教寺院が密集している。その中の一つ、正宗寺には、松浦隆信の墓所がある。
 寺院群の道を下っていって、振り返った眺めが良い。道の佇まいも、視界を仕切る壁の曲線が素晴らしい。
 海へと下った市街地にある、天満神社前の大蘇鉄。野放図に枝を伸ばし、台風一発で飛びそうなアンバランスさが良い。
 天満神社は小さなお社だったが、屋根を修理するためにおじさんが一人で黙々と働いていたのが良かった。
 これは六角井戸。平戸では方々で見るが、日本古来の井戸と形が違う故、唐人との関係を伝えられるものだそうな。
 松浦史料博物館にも入ってみた。中はフラッシュ禁止だが撮影可。大名松浦氏の、主に江戸期の美術品が伝わっている。これは明治期に娘の輿入れの際に作られた屏風だったかな。敷地内には茶室閑雲亭が。これも明治期の建立だが、台風で一度破壊されて再建したもの。本館も松浦氏の住居で、これまた明治期の建物。
 海岸沿いに止まっていた宿のある北東に向かうと、オランダ塀というものが残っている。この塀から海側に、かつてオランダ商館が立っており、覗き防止の意味合いがあったという。この辺はオランダだらけで、海岸にはオランダ埠頭という石段も残る。
 ここらで腹が減ったので、フェリー乗り場近くの、なぜか平戸ちゃんぽんの幟を立てているうどん屋に入った。平戸ちゃんぽんは、太麺であご出汁を使うのが特徴みたいだが、まあちゃんぽんだな。美味しかったです(小並感)。
 オランダ商館の倉庫があった辺りに、倉庫を復元した資料館が建っていた。中は、出来たばかりなのできれいなものだ。
 最後に、平戸城に立ち寄った。が、城の修復中なので、立ち入りはできない。残念。
 平戸大橋を渡り返し、たびら平戸口駅、には戻らず、もう一つの観光資源を見にゆく。カトリック田平教会だ。しかし拙者、荷物を全部背負って走っている関係で、アップダウンが堪えていた。教会についたものの、わざわざ見にゆく気になれず、証拠写真を撮っただけだ。
 可愛らしい西田平駅に向かい、電車を待つ。ローカル線らしい眺めだ。
 佐世保で降りたものの、時間がなくて結局佐世保バーガーは買えず、そのままバスで空港に。ちょうど落ちてゆく夕陽が美しい。
 空港の搭乗便までの間に、食事。五島うどんにおでんを。
 羽田に戻り、帰宅はかなり遅かった。疲れたが、楽しかったな。
 宿題が色々残ったので、次は佐世保に行こう。

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