Strange Days

ツイッターの文字制限が緩和されたとしても

2015年09月30日(水曜日) 22時21分 インターネット

 非常に便利に使っているツイッター。その便利さの源泉は、"マイクロ"ブログである点にあると思う。140文字という文字数制限は、時に窮屈ではあるが、逆に『高々その程度まで』という期待の持て無さが、一文に込められる文意を研ぎ澄ませたり、逆にどうでもいいという投げやりさが得も言えぬ味わい深さをもたらしたりする。しかも、その『高々』の一文は、実は原理的には世界に向けて開かれているので、うっかりした一言が、驚きの反応をもたらしたりもする。いや本当に、善悪どちらの意味でも。そういう狭いのに広い、ユルイのにキツイ世界が面白いのだ。
 そんなTwitter社だが、経営的には芳しくないようで、なにか金になる手を打とうと、我らがタイムラインに手を突っ込んでくる。プロモツイート辺りは受け入れてもいいが、優先表示ツイートと通常タイムラインの境目がわかりにくいのは、非常に腹立たしい。
 そんなところに、新たな手立てとして、文字数制限を緩和するという話が聞こえてきた。"マイクロ"であれど、ブログである以上、どうしても長文に渡っての記述が欲しい向きはあるのだろう。しかし、今でもリンクを使って長文は書けるわけだし、そういうサービスもあったと思う。要するに、そんなことは今でも十分可能なのだ。しかし、例えば140文字以上の文章はリンクに畳まれると言った形なら、あまり邪魔にならないで済むような気はする。その場合でも、一目で読み通せる140文字までと、それ以降とでは、注目性という意味で大差が着くだろうし。
 今の状況から言って、長文が書けるようになったとしても、個人個人への影響はあんまりないんじゃなかろうか。ほとんどの人は、140文字という今の世界で充足しているのだし。実装次第だが、今のタイムラインをあまり乱さないような形ならば、別段に許容出来ないわけではない思っている。
 もっとも、140文字ではあまり表現できない、表音文字圏のユーザや、できるだけ情報を詰め込みたいプロモーターには受けるかもしれない。それでTwitter社が潤うというのなら、もう少し積極的に意味を認めても良いだろう。


Add Comments


____