夜半に雨音を聞いて、ちょっとドキドキしながらの目覚め。幸いにして、雨は上がったようだ。とはいえ、雲は多め。
朝食を取って、宿を後にする。今日は宿のご主人も途中まで同行して頂ける。生口島の、島ごと美術館での野外作品を、案内していただけるそうだ。
出発時にも、
まだ雲は多い。僕は昼ごろに、瀬戸田港から三原に直接渡るので、それまで保てばいいのだ。
宿のご主人の案内で、島ごと美術館の展示物を見て回る。ああ、あれもそうなのか、これもそうだったのか、という風に、そういえば不思議に思いながら見過ごしていたものが、実は展示物だと判明する。人生は、発見の旅だ。
一つ、めったに見られない物件があるという。小学校の中庭にあるので、平日は侵入できないし、休日は閉鎖されるので、普通は見られないのだそうな。しかし、学校の先生とは面識があるので、入れてくれるように話を付けていただけると。今日は火曜日なので、学校はあるはず。ところが、どう見ても人っ子一人いない。張り紙を注意深く見てゆくと、どうやら運動会があって、その代休日だったようだ。なんという不運。表のガラス越しに眺めるだけだ。
ドルチェ本店まで走り、ここでさらに先に行くなぎの女史と宿のご主人と別れる。まだ乗るつもりの便にはまだ時間があるので、それまでは、平山郁夫美術館を訪問しよう。宿で、割引券をもらっていたのだ。美術館は、やたら客が多かった。たまたま、観光バスが続けて来たからのようだが。
港に向かい、自転車を畳んで、
高速船に乗り込む。高根大橋を潜る。今回も、時間の都合で、高根島に渡れなかった。その高根島にも、
島ごと美術館の展示物があった。
三原港から駅まで歩き、空港行のバスで広島空港に。時間が有り余ってしまった。
仕方ないなあ。
無事に、横浜に帰還。今回は、こぢんまりとしたツアーになった。