旅もいよいよ終着点。今日は別府まで。大分からは指呼の間だが、しかし久しぶりの雨が気勢を削ぐ。
大分は雨。強い雨ではない。しかし、時々降り出しては、またすぐ止むという感じで、なんとも苛立たしい。
とりあえず、ホテルで貰ったタダ券を使って、近所の
ロッテリアで朝食をとる。拡大集中一人作戦会議の結果、一先ずは大分近辺のめぼしい場所をうろつき、雨がひどくなりそうじゃなかったら、自走で別府に向かうことにした。いったん、内陸へと向かった。
久大本線に沿って内陸に向かう。
ただの住宅地に見えるが、ここは大臣塚古墳という、前方後円墳、の成れの果てだ。宅地化により、前方部は完全に失われている。
300mほどの場所に、これは
元町磨崖仏がある。左右に広がっており、
説明板にあるように、左手の薬師如来は顔がよく残っているが、その脇侍や、更に右手の石仏群は摩耗が激しい。特にこの右手にある一群は、判別が難しいほどだ。全体に
よく整備されている。
さらに近所には、
岩屋磨崖仏もある。こちらはさらに摩耗が進んでいるが、小さめの石仏が密集している様は見もの。また、
千仏窟もある。
この石仏たちが掘られた丘は、かつて国府が置かれていた場所だ。
大友氏の城館があったという。この地で二階崩れがあったわけ。
さらに走ると、伽藍石仏というのもあるらしい。そこを目指し、
完全に住宅地になっている丘を駆け巡り、緑濃い一角に到着した。
古びた案内板が、いい、とてもいい!
丘に登ると、そこに
石窟がひっそりと待っている。かつてはここに大寺院があったため、伽藍石仏というらしい。
大分市を離れる。その前に、すでに昼なので、道沿いの
ウエストといううどん屋に入った。肉うどんをゲットした! 細麺をクタッとなるまで似た感じの、これは宮崎で食べた宮崎うどんと同じじゃないか?
海沿いに、別府に向かう。途中の公園に、ああっ、
難破船が!
この辺、時折雨がぱらついて思い出させるという、いささかいやらしい天気だった。じゃあ、うみたまごでちょいと時間潰すか。水族館に入る。
この辺の道は凄まじく整備されていて、大動脈という感があって良い。
館内をうろつく。みんな大好き
チンアナゴだ。これはこれは
ウーパールーパーの旦那じゃござんせんか。今気づいたけど、せんとくんにも似てるね。
大水槽の華、
大型底生魚。
雨の中、イルカショーもやっている。イルカたちも大変だな、と思ったが、最初から水に濡れているか……。寒かったので、
水槽の下から見ても、面白かった。
別府駅前の宿まで走り、実質ゴールイン。夕方に湖月で餃子とビールを入れ、いい気分でそぞろ歩きをしてから戻ると、なぜか急に不調になり、布団で汗をかいていた。すると、1時間後に突然回復。今日は中途半端に寒かったり暑かったりで、体調が一時おかしくなったのかもしれない。