Strange Days

いつもは行かないしまなみ初日

2016年07月16日(土曜日) 22時30分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:蒸し暑い

 例によってしまなみを走る。しかし今回、レンタサイクルを利用して、かつ行ったことのない離島部を主に回るつもりだった。
 朝早い呉線で、尾道に向かうのだが、今回は海田市経由で出た。呉線を延々と乗ってゆくより早いのは、呉線の駅数が多くて、単線である点が響いているのだろう。
 尾道に到着し、取るものも取りあえず、リトルマーメイドで朝食をとる今朝の尾道は晴れ。暑くなりそうだ。
 さて、まずは自転車をレンタルしないと。レンタサイクルは、U2を更に西進した駐車場にある。おっちゃんに申請書を出して、適当そうな自転車を選んだ。今回の相棒は、君だ。ジャイアントのエスケープ。年式は古いが、走りそうだ。ヘルメットも借りて、勇躍、駅前渡船に乗り込んだ。
 向島は、今回は推奨ルートを走った。岩子島に渡る心積もりがあった。小さな島だが、向島と向島大橋という橋で結ばれている。橋は、車道と人道が別れている。自転車は?
 向島大橋は、船を通すためか、かなり高く架けられている。近くに因島大橋が見える
 島の外周を走った。向島大橋が架かる海峡は、意外に狭いな。
 島は、見たところ畑が多い。なんでも、ワケギの生産地であるようだ。海水浴場らしき場所に出ると、厳島神社があった。市杵島姫命が島に滞在したことがあ、という伝説があるそうな。
 外周道路は概ね長閑で、海岸沿いをのんびり走っているのだが、島らしく突然ひょいと登らされたりもする
 小さな島だが、外周をぐるりと走れるので、意外に時間を食う。次の因島大橋にとりつき、さっさとはっさく屋でおやつタイムだ。今回は結構食べながら走ることになりそうだ。
 因島は淡々と抜け、生口橋に向かう、その前に中島でカフェオレ大福も入れよう。冷たくておいちいです。気温と湿度が高めなので、実に癒やされる。
 生口橋の袂に着いた。が、今日は渡らない。と言うか、今回は渡らない。ここから、周辺の島を拾って走るのだ。いつもは寄らない土生を通るので、ついでに自転車の神社と名高い、大山神社にも立ち寄った。境内にずらりと並んだ自転車ラックが、さすがだ。
 腹減ったな。この次は弓削島に渡るのだが、フェリーは家老渡港からだ。家老渡、で思い出したので、港に近い大出商店に入り、お好み焼きを注文する。土生にも何軒かお好み焼き屋があった。おいちいです。
 フェリーの時間になったので、こじんまりしたフェリーで渡った。とはいえ、大きめのトラックも載りそうなサイズだ。
 弓削島は、佐島、生名島と橋でつながっている。しかし、この3島からはフェリーでしか出入りできない。生名島は土生の真正面にあり、ここに橋を通すのは容易に思えるのだが。どんな事情があるのだろうか。
 弓削島は、所々に昭和初期くらいの面影が残っていた。周回可能だったが、登りがかなりありそうなのと、クソ暑かったので、諦めて佐島に渡る橋に向かった。
 海沿いを走っていると、対岸の因島にあるJMUの岸壁に、海自の艦船が係留されている。大型のヘリ格納庫を持っているので、これははるな型か、しらねだろうな*1
 この3島を繋ぐ橋は、比較的短いが、佇まいは立派だ。しまなみ海道の橋と、モチーフを合わせているのだろうか。
 佐島に渡る橋への登り口に、ちょっと小綺麗な公園がある。小さな池を囲んでいる。お堂が立っていたが、謂れあるものなのだろうか。
 橋を渡り、佐島へ。小さな島だが、橋の周りはきれいに整備している。旅行者を当て込んだのか。意外に旅行者は多く、なぜかフォリナーな家族連れが、自転車で旅しているのを何組か見た。
 生名島には、サウンド波間田という公園があって、名前からして音楽イベントをやっているらしい。キャンプ場もあるのだが、立ち寄った時には誰も居なかった。しかし、水を切らしていたのだが、ここの管理棟にある自販機で無事補給できた。
 最後に因島に渡り返すべく、フェリー乗り場に向かった。港にほど近い公園に、どえらいものが据えられていた。これはドルメン。巨石信仰の遺跡なのだが、なんと島外から運ばれた輸入品らしい。どうやって? 恐らく、岩にも浮力が働くので、海中に吊り下げて、船で運んだんじゃあるまいか。しかし、わざわざ運んでくるとは。
 フェリーで土生に渡り返し、今日の宿へ。それが、土生を見下ろす結構な高台にある。にわか雨に見舞われつつも、宿に無事到着した。
 宿は高台にあるだけに、実に見晴らしがいい。雲が多くてダメだろうと思っていたが、日が沈む頃には雲が結構切れて、荘厳な眺めになった。これを拝めただけで、今日の散策は報われたようなものだ。


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