Strange Days

北海道東部ツーリング4日目

2016年08月09日(火曜日) 22時50分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:きっぱり雨(時々止む)

 今日はこの旅のメインイベント、知床峠越えに架かる予定だった。ところが、なんで今日だけにという強い雨に見舞われる。


 昨夜半から降り出した雨は、結構な強さで降り続けている。朝のウトロは、雨に烟っていた。
 うーん、どうしたものか。平地なら雨具で固めて走るという選択肢もあるが、今日は知床峠を越えるつもりだ。雨の下りは怖い。転倒すると死ぬからな。
 その懸念があり、とうとうバスでの輪行を決意する。実はその可能性は前もって念頭にあり、知床を超えて羅臼に向かうバスと、羅臼から釧路へと向かうバストを乗り継げば、今日の泊地の標津に行けることは分かっていた。仕方ないな。
 自転車を畳んで、宿の目の前にあるウトロバスターミナルから、羅臼行のバスに乗り込んだ。他にも輪行準備をしている人がいたが、なかなか乗らないので方向が違うのかなと思っていたら、最終的には乗り込んできた。他は歩きの観光客らしい。
 バスはウトロの海岸線から北上し、少し先から登り始める。結構な斜度だ。これは、晴れていても、荷物の重さから苦戦しただろうなあ。そんなことを考えているうちに、バスはをあっさり通過し、雨のしぶきを飛ばしつつ下っていった。
 羅臼に到着。しかし釧路便の発車までは相当間がある。手荷物をバスターミナルに置いて、しばし羅臼の町をうろついた。
 羅臼神社。結構立派だ。海が近く、神社の本殿を参拝して振り返ると、家並みの屋根に海鳥が群れていた。今日はまだ何もしてないのだが、もう昼が近かったので、港に近い蕎麦屋に入って、温かい天そばを食べた。
 釧路便の発車時間になったので、ターミナルに戻り、再び乗り込む。バスは海岸線を延々と走ってゆく。この羅臼~釧路便は、北海道のバス路線でも最長らしい。このまま乗っていたら、この旅の最終目的地まで行ってしまうのだよなあ。
 やがて、標津に到着。僕と、ウトロから乗っていた人も降りる。この人も標津に泊まるのかな。
 標津に到着したのは早かった。まだチェックインには早いし、雨も弱いので、標津の町をうろつく。
 北方領土館という、なんとも怨念を感じる資料館があったので、入ってみる。”北方領土”の歴史的位置づけや、交流事業の経緯などが説明されていた。意外というとなんだが、結構何人もやってきてはいた。
 Gmapを見ていたら、内陸の方にサーモン科学館という謎の施設を発見し、そこに向かった。要するに鮭水族館なのだが、想像以上にでかい
 は鮭中心だが、チョウザメや他の淡水魚も居ることは居る。
 建物のサイロみたいに高い部分は、当然ながら展望台で、周囲の平原を見渡せる。周りは原野だな。
 海の方にも行ってみた。海沿いの公園にはキャンプ場が設定されており、悪天候にもかかわらず、いやだからなのか、数組のテントが張られていた。市街地の店が近く、整備もされていて、快適そうだが、とにかく鳥が多い。ヒッチコック的恐怖がある。
 確か龍雲寺という寺。盆踊りがありそうな雰囲気。
 宿は民宿に毛が生えた規模だが、温泉施設併設のもので、専用の日帰り入浴棟がある。もちろん、宿泊客は入浴し放題。肌がつるつるしてくるような、本格的な温泉だった。
 この宿の夕食は豪勢で、海鮮づくしというところだった。が、生憎なことに海鮮すぐ飽きる人の僕には量が多く、残してしまった。締めのホタテのリゾットも美味しかったのだが、数人の客に同数くらいの世話が付くスタイルで、なかなか緊張感みなぎるものがあった。もっと放っておいてくれても良いな。
 日が落ちきった頃から、また降り出した。明日には上がってくれよな。

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