霧多布から釧路へと向かう。できるだけ自走しつつも、適当なところで輪行するつもりだった。
朝の霧多布はくもり。というか、霧が晴れない。おかげで涼しいが、スッキリした眺めも得られない。贅沢な不満ではあるが。
昨日の走行距離は、大胆に輪行したにも関わらず、
68kmに達した。納沙布岬を回るのは、結構しんどいのだ。
宿を後にし、西に向かう。そういう時期なのか、あちこちで
昆布を干す作業の真っ盛りだった。
概ね、厚岸湾を抱えるようにして伸びる半島を走ってゆく。霧多布の近くには霧多布湿原が広がっている。木道を巡らせた自然保護センターがあったので、寄ってみた。展望台があり、
湿原を見渡せる。
木道も歩いてみた。
これは、キスゲの仲間かな。この
ナショナルトラスト、清潔なトイレと売店もあり、立ち寄るには良いところだ。
湿原の縁の方からよっこらしょとよじ登ると、
琵琶瀬展望台に着く。湿原を間近には出来ないが、遠望するには良い。
振り返ると海も見える。
この先も、火散布沼や大小の湿原が広がっており、全体的に湿っぽい場所だ。
昆布干しが多いのも、そういう土地だからなのだろうか。
それほどアップダウンのない尾根道を走り、厚岸湾の口に近づいてゆく。
華やかな黄色い花を良く見かける。
身重なポケロケで、この風景の中を走ってゆくのだ。気分は良いぞ、重いけど。
厚岸湾口の辺りに近づいたところで、時間があったのでしばし散策した。
国泰寺という寺の辺りが史跡に指定されている。境内をうろつき、実はInressのポータルハックを稼いでいた。
厚岸駅に向かい、ここから輪行する。北海道らしく、
ひたすらまっすぐな線路だ。
釧路到着。釧路は、根室以来の都会だ。しかし、
駅から見えるこれはなんだろう。罪人を括り付けてぐるぐる回す拷問台ではなかろうかと思う。
釧路駅は立派な構えだ。札幌が近づき、鉄路の重要性が増しているのだろう。
今日の宿に投宿。ここには連泊し、明日は釧路湿原をうろつくつもりだ。