Strange Days

真冬の無惨上洛戦 清水寺に

2016年12月23日(金曜日) 22時10分 天気:雨パラパラ

さあ、京都だ。実は、京都周辺をじっくり回るのは初めて。


昨夜吹き荒れていた風は止み、普通に冬の朝。無事に上洛できるだろう。
 8時台の新幹線で、京都に向かう。気温が上昇し、厚着をしてきたので、暑い。天気を気にしているのだが、京都の天気はあまり良くなさそうだ。うーん、国立博物館で終わる可能性が高い。
 とにかく、京に。駅前で羅城門の模型が迎えてくれた。何処かにあったのを移設してきたらしい。
 昼前なので、腹が減ったな。国立博物館方面に向かう。曇って、ジメッとした嫌な天気だったが、やはり大粒の雨が降り出した。傘を出して歩き出したが、やはりハラ減ったな。というところに、CoCo壱番屋を発見。入って、全国どこでも食べられるメニューを眺め、長後でよく食べるソーセージカレーを。これでいいのだ。
 京都国立博物館に入る。九州国立博物館のデカさに慣れると、そんな巨大な空間に感じないが、やはり陳列物の多さと密度に圧倒される。開いているのは新館だけで、旧館の方は改装中なのだが、それでも足元がふらつくほどに濃密な空気に酔わされた。予想通りのタイムイーターだ。
 ふらつきながらも、国立博物館を後にした。そのまま清水寺に向かうつもりだったが、出口の真向かいにかの三十三間堂が見えたので、仕方ないなーと思いつつ立ち寄ることに。ちょっと抜けるくらいのつもりだった。なんと甘い見込み。
 入り口の雰囲気は、よくある古寺の見学コースという雰囲気で、これで\600は高いなあと思いつつ進んだ。しかし待っていたのは、それぞれが重文である千体もの千手観音像と、軒並み国宝である二十八部衆像、そしてもちろん国宝である本尊の千手観音像が、当たり前だが国宝である長大な本堂に、見渡す限り魚河岸のマグロのごとくゴロゴロと鎮座しているのだ。拝観コースを足早に抜けてゆく間に、濃密な雰囲気に当てられて、またしても頭がくらくらしてきた。まったく、京都では命がいくつあっても足りない。
 ふらふらと、ワンカップ大関に酩酊した競馬場のおっさんのような足取りで、清水寺に向かう。途中見かけたのは、浄土真宗の大谷廟堂
 清水寺の門前町に近づく。流石に観光客密度が高い。登ってゆくと、ドーンと待ち受けている仁王門。ご立派なものだ。三重塔も揃っている。仁王門は室町時代のもの。
 目的の本堂は、大規模な懸造で知られるものだ。広いテラス状の舞台に出ると、さっきから雲が湧いたり薄れたりを繰り返している空が、ちょっと粋な演出を見せた。光あれ。
 舞台から見下ろすと、音羽の滝が見える。それぞれ効用が違うとされているが、実は源泉は一つらしい。
 本堂内は線香の煙が立ち込め、やや異世界っぽいぞ。
 子安塔の方に歩いてゆくと、やっと懸造の全貌が見えた。広大な寺域に拡がっているだけに、濃厚さはないが存在感は大きい。
 子安塔をポケっと眺め、下ってゆきながら、角度を変えて懸造を眺めた。懸造そのものは、あちこちで眺めたが、やはり規模からして大きい。下から眺めると、木造で良くも組み上げたものだと感心する。
 振り返って子安塔。もう、随分遠くなった。
 日暮れと競うように、今日の宿に向かう。歩いて行けそうだ。かの三年坂を通る
 宿のある烏丸に向かう間、幾筋かの堀を過ぎった。船着き場だったぽいので、運河かな。
 宿は、烏丸にあるコンパートメントホテル。カプセルホテルの上位互換というところだが、旅館業法では簡易旅館相当のカテゴリーなので、プライバシーはあんまりない。まあ、この時期の京でまともな宿はまず取れないので、ここで手を打った。
 近所のサイゼリアで飯。明日は叡山に向かうつもりだが、京盆地側のケーブルカーが、冬季休業であることを発見。明日は坂本まで出るしか無い。でもまあ、京北まで出てからわかるよりマシだ。

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