今日は高知空港に飛び、室戸岬に向かう。風向きが良いことばかりを祈っていた。
4:00起床。朝食を取りながら身支度し、最寄り地下鉄駅まで走る。自転車を畳み、地下鉄で上大岡、京急で羽田に向かった。京急は、やけに混んでいて、座るタイミングがなかった。
羽田で高知空港行の便に乗る。搭乗時は後方席から先に乗せることが多いが、今日は窓際からだった。機体のサイズや登場率にも依るのだろう。
高知空港で降りる。ここから、室戸岬までは自走だ。今回、
装備を比較的軽量にまとめた。キャラダイスのSQR Tourバッグメインだ。以前、永平寺に行った時もこうだったが、今回は冬場。やや重装備なので賄い切れるか心配だったが、ポケットもたくさんあるので、実は問題なかった。
海沿いの道を探しながら、室戸岬に向かった。空港近くから、室戸に向かう安芸まで、自転車道があるというのは知っていた。しかし、微妙に内陸にあるので、概ね海沿いの道を探しながら走った。
太平洋に面した高知の海は、波が荒い。風も強めだったが、幸いにしてほぼ追い風だった。浜では、こんな風に
えぐれた場所をしばしば見かけた。人口なのか、自然現象なのか。
この室戸へと向かう道の途中に、著名な橋がある。夜須町にある
手結港可動橋だ。可動橋はいくつか見てきたが、これはその中でも大きい方だ。
煽りで見ると迫力がある。1時間毎に昇降するという。
この辺から、
例の自転車道に入ってみた。こんな風に
トンネル区間もあり、造りは完全に廃線跡。でも、土佐くろしお鉄道ごめんなはり線が全く同じ区画を通っているしなあ、と不思議に思った。後で調べると、やはり土佐電鉄の廃線跡で、高架化をやりかけたまま廃線となったもの。ごめんなはり線の方は、廃線後に県中心の第三セクタが工事休止区画を引き継ぎ、新線を引き直して奈半利まで通したものなのだそうだ。きっと、旧線は線形が悪いとか民家が増えたとかで、同じ路線を通せなかったのだろう。
今日は天気が良い。真冬だというのに、日が高いと夏の日差しすら感じた。
ん、
何だこいつ?
しかし、
この辺は砂浜ばかりだな。ポケロケが砂まみれになるのが辛い。
自転車道は、高架やトンネルを潜った後、
ほぼ海沿いを走り出す。海沿いの道を行ったり、内陸に入ったりしながら、安芸に向かう。途中、堤防道から降りた辺りの、
凶暴な車止め。これは歩行者ですら止まる。車椅子の人はどうすれば良いんだ。
自転車道は、安芸市の海に近い公園で途切れていた。そこは、どうやら廃線の駅跡らしい。
路線図があった。
ついでに、
安芸の古い町並みを見て回る。白壁が目に鮮やか。
これは
野良時計。つまり、その辺をこんなのが彷徨いていたのだ、というわけじゃなくて、野良仕事しながら時間が分かるように、明治大正にかけてこんな時計がポコポコ作られていたらしい。懐中時計も高価だったから。
古い家並みには、土壁が似合っている。
自転車道はここまで。この先は、海沿いの車道を走る。殆どの区間では、この道が唯一の経路なので、それなりに車が集中する。時折、
土佐くろしお鉄道の高架と交差しながら、奈半利へと向かった。
砂浜ばかりだった海岸は、岩場の方が多くなる。
祠を載せていたりして、諸星大二郎的な異界に通じていそうな雰囲気が、実に良い。
しばらく走り、
奈半利に到着。土佐電は安芸までだったのに、廃線後にここまで引き直したのだ。ここから、高知県最東端の駅、甲浦まで鉄道を通せば、四国環状線化が完了するのだが。
磯の
小社を拾いながら走り、未だ日があるうちに室戸市に到着。岬までは後3km程度なので、目の前だ。
宿はやや岬寄りにある旅館、竹ノ井。
料理は海の幸が多いな。夜中に目が覚めて、小腹空いたので夜食を入れる。近所の店で買った
金ちゃんうどんだ。関東では、あってもラーメンくらいなので、うどんは珍しい。さすが準地元。