さあ、お家に帰るのだ。その前に、眉山には登っておこう。
長かった、ということもないか、むしろあっという間の4日間だったが、高知～徳島ツーリングも今日で終わり。最後に、徳島市の西にそびえる眉山に登っておこう。
ホテルで
朝食を取り、フル装備ポケロケを駅から西へと向けた。ちょっと入り組んだ市街地を走り、眉山への登りにかかった。高度が上がってゆくと、
市街地をよく見通せる。ノンストップで登りきった。へへへ、我輩、グレート。まあ、高度300m無いんだけど。
眉山山頂は、よく整備された公園になっている。一方で、放送用アンテナが立ち並んでいる。この
犬を連れたおっさん、何者?
この高さまで登ると、
徳島市街地と、その向こうにある海がよく見渡せる。方角的には紀伊水道の方だったかな。
本当の頂上は、
ごついアンテナに占領されている。そこまで登ると遊歩道が渡され、視界がさらに拓ける。
鳴門海峡の方を望む。見えている端は、たぶん小鳴門橋の方。
さて、後は徳島空港に向かうだけなのだが、まだ時間がある。事前に気になっていたのは、大麻山の麓にあるドイツ村公園。きっと日本中のドイツ人(にん)が集まり、ひっそり肩を寄せあって生きているに違いない。その無聊を慰めるべく、ポケロケを向けた。
ほぼ幹線道路を走ってゆくので、味気ない道行きだ。
大河吉野を、今度は自走で越える。
昼になって、お腹が空いたので、
ファミレスで昼食を取りながら、1人最高戦略会議。時間的に、ドイツ村とやらを堪能する時間はないので、そこからほど近い大麻比古神社を訪うことにした。名前からして、こう、むさい長髪のおっさんたちや際どいカッコの姉ちゃんたちが、タバコっぽいなにかを吸いながらフラフラしていそうじゃないか。勇んで、ポケロケを走らせた。というか、既にボケボケしていたら、飛行機に間に合わなくなる。
到着した
大麻比古神社は、名に反してこう、むさい長髪のおっさんたちや際どいカッコの姉ちゃんたちが、タバコっぽいなにかを吸いながらフラフラしている場所などではなかった。至って普通の神社だ。うう、訴訟!
まあ、とりあえず参拝したが。なにせ、徳島の一宮を名乗る神社だ。
時間があまりない。可能な限り簡潔なコースを走り、徳島空港に向かう。大麻比古神社の霊験はあらたかで、普通に余裕を持って間に合った。
さっき昼食を食べたばかりだが、激走のためかまた小腹がすいた。空港ロビーに
100時間掛けたカレーとやらが出店であったので、食してみる。まあ、一緒に水分補給も要るよね。
夕刻の便で羽田に。機上から、
太平洋に沈む夕日を見送って、羽田に降り立った。うん、今回の度は驚きに満ちていたな。諸星大二郎的異界だった室戸岬(妄想)、ポカリ宮殿というべきだった大塚国際美術館、そして名に反して葉っぱをパッパやってなかった大麻比古神社(妄想だよ)。もう1回位行きたい気がする。
