Strange Days

ポータブックはお勧めか

2017年02月23日(木曜日) 21時34分 コンピュータ 天気:晴れみたい

 いや、正直なところ、こいつはかなり用途を絞らなければ快適ではないだろう。
 ネックはいくつかある。一つは画面のどうしようもないショボさ(イマドキ1280*860のTFTって、前世紀末ならハイエンドではあったが)。このおかげで、ビジュアルな用途には向いてない。
 次にポインティングデバイスのどうしようもなさ。一見、レノボ(旧IBM)のトラックポイントのように見えるのだが、物理的な歪みを計測するものではなく、上面の静電容量の変化(要は指をどれくらい擦ったか)でコントロールするのが困りもの。非常にコントロール性が低く、しかも鋭敏すぎるので、うっかり指を載せたままボタン操作すると、その瞬間に動いてしまうのだ。いったん指を離せばいいのだが、そんな煩わしい操作が必須になってしまうので、悶絶しそうなくらい使いにくいのだ。まあマウスを別付すればいいじゃないかというが、そんなモバイル性を損なう使用法が前提だなんて、凡そ許せないではないか。
 最後に本体の処理能力、各種容量の乏しさ。ATOM機だが、WindowsOSを使うには最低限の能力しかない。ストレージは32GBだが、なにかが容量を食っているので、このままではろくに大型アップデートを当てられない。
 そんな苦痛に満ちた機械だが、しかしこのキーボードは出色の出来なのだ。幅がモバイルキーボードの範を超え、デスクトップ機並みの使い心地だ。ポインティングデバイスとの落差は凄まじいものがある。本当に、これだけは絶品なのだ。
 ならば、このキーボードを使いたくなるかどうかが鍵だ。つまり、テキスト処理のためならば、非常に優れた機械と言える。ならポメラでいいのでは? しかしポメラは、ファイル制限(サイズや操作性)に劣る。クラウドに置きたいなら、普通のPCであるポータブックが有利だ。なんといっても、IMEを選べる。標準のMS IMEもずいぶん改良されてきたし、語彙ならGoogle IMEを、文章補正まで欲しいならATOKが使える。そして、これらを自由に切り替えられる。この点は、ATOKのサブセットしか使えないポメラより圧倒的に優位だ。
 カフェーで駄文をこそこそと打ち込む、俺のような場末のカフェポエマーにはうってつけの機会といえよう。今は馬鹿みたいに叩き売りしているので、用途に合えば買ってみてもいいのではなかろうか。


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