Strange Days

2017年GW旅行2日目

2017年04月29日(土曜日) 22時56分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:割と晴れ

 いよいよ種子島へ。まずは北半分を回る。


 今日は鹿児島港から出るフェリーで種子島に渡り、北の岬を回って宿までだ。
 ホテルから港に向かう。フェリーには自転車をそのまま積むのが楽だが、乗船可能数が限られていて、予約段階で満杯だった。なので、輪行状態にせざるを得ない。ターミナルで輪行状態にした自転車を持って、窓口までゆくと、「乗せられますよ」と、急にそのまま乗船できることになった。キャンセルが出たのか。しかし、今更面倒なので、断ろうと思ったが、降りるときに楽だなと気が変わって、結局急遽自転車を組み直す。まあ、後が楽になるのは間違いないので。
 船は結構大きい外洋フェリー*1。乗り込みは車輌と人がほぼ同時で、無人の客室を満喫できるわけではなかった。
 定刻に出向。ちょうど同航路の高速船が入港するところだ。
 借りた毛布にくるまり、2等船室に寝転がっていたが、子供の遊び場状態なので、ちと辛かった。
 頃合いを見てデッキに出ると、種子島の島影が次第に大きくなってくる。高いところのない、まるごと台地のような島に見えた。しかし、それはマクロな視点からの認識に過ぎないことを、ミクロな旅行者として走ることで、思い知ることになる。
 島に上陸する。昼食はどうしようと考え、港近くのコンビニ(風)の店で、弁当を買い求めておくことに。島には大手チェーンのコンビニもあるが、買ったのはローカルチェーンらしい店。
 島を北向きに走り出した。上陸地点の西之表は名の通り西岸の北寄りにあり、時計回りに走ってゆく形だ。種子島の成り立ちは不勉強にも知らなかったが、海岸線に堆積岩と思しきものが広がっていることから、もしかして大きな陸地の一部だったのかなと思った。
 ちょっと北上した辺りにテントが張られ、なにかの運営本部と思しきものが設置されている。人々は沖合のヨットを熱心に観察している。どうやらヨット大会らしいな。
 北の方には大きな集落はない。大きな集落は、西之表を除けば、島の中央部を南北に分散した形だ。JAXAの施設は南端。なんとなく寂しくなる、掘割の道をエイコラ超えてゆく。遠目には平らに見えたが、走ってみるとアップダウンが多い。島だから仕方ないが、海岸線が切り立って、登らされる場所が多いのだ。今日の走行距離はそう多くないが、昼からの半日だけなので間に合うか少し心配になってきた。
 種子島の北端、喜志鹿崎に到達する。紺碧の海を背景に、白亜の灯台がすっくと立ち、なかなか魅せる。眺めは実にいいが、難を言えば岩礁くらい欲しいところだ。
 種子島は南国感が濃厚な島で、中でもソテツの多さには感心させられる。島の神社には、ソテツがつきものと言っていいほど。
 島は崖に囲まれており、だいたい内陸をアップダウンしながら走らされることになるので、かなり消耗する。海岸線に降りたときは、ホッとする。
 九州本土に近いとはいえ、周囲を大洋に囲まれた孤島だ。しかし、住みやすい島ではあったようで、新石器時代以降の多くの遺跡が発掘されている。ここは弥生時代のもの
 今日の宿泊場所は、鉄浜海岸にあるログハウス。どえらい急坂の上にある。この道を更に登りきった、ログハウス群の一番上だった。自転車相手にこの仕打は無い。しかし、眺めは最高だ。急坂を下った向こうに海が広がっているのだ。
 ログハウスは冷暖房付きで、食器類や衛星放送のテレビが付いて、1軒まるごと1泊¥7000。一人だと素泊まりでこれは少し割高に感じるが、4人くらいまで泊まれそうなので、多人数ならお得感が高い。
 食料品の買い出しに、また急坂を乗り越え*2、近所の店に買い出しに、といってもこれというものはなく、ソフト麺のパスタに缶詰という、なんかキャンプと変わらない夕食になった。
 しかしまあ、今日は強風と急坂にやられた。明日もそうだろうな。日の長い時期だ、デッキで夕日を楽しんで、夕食にした。周りに光源がないので、星がすごくよく見える。

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