断続的に雨に見舞われつつも、次の宿である浜頓別まで走る。問題は、90kmもあるのに、20kgもの荷物を積んで、キャンプ場の管理人がいるうちに着かなければならないことだ。がんばれ吾輩。
朝、なんとなくざわつき始めたキャンプ場で、目を覚ます。気温は15℃。湿っぽいくもり。というか、霧雨がぱらついている状況。今日も湿っぽい道行きになるな。
朝食は、メスティンで炊飯し、
レトルトのカレーで。朝カレーは力が出るぞ。
テントを畳み、自転車に積み込み、出発。の前に、せっかく岬に居るのだから、展望台に登ってみよう。この日の出岬には、
ガラス張りの立派な展望台がある。登ってみたが、なんも見えねえ。雲ばかり。すっきり晴れていたら、視界の開けた絶景があったのだろうが。振り返ると、キャンプ場の他の客たちも、
そろそろ出立しつつあった。
浜頓別方向に走り出す。気温は低いが、湿っぽい空気がまとわりつくようだ。まあ、茹だるような暑さにやられるよりもマシか。北海道らしい平坦で快適な道路状況だが、いざという時のエスケープが難しく、補給点も限られる。
途中、
神門の滝の表示を見かけるが、内陸に40kmも走らにゃいかんのですか。パス。
海を横目に見つつ、ポケロケを急がせる。キャンプ道具満載の状況ではきつい。雨が拍車を掛ける。つらい。
しかし、灰色にけぶるオホーツク海を横目の道行きは、なんとも非日常的な旅ではあった。
淡々と走り続け、ほぼ6割走りきった江差町に到着した。セコマで昼食を買い求める。
カレーパンが美味すぎる。
のっぺりして見えるオホーツク海沿岸も、いくつもの岬がある。
北見神威岬もその一つ。晴れていればなあ。
浜頓別に近づくと、
ウソタンナイ砂金採掘公園の看板が目に入るが、内陸にずっと離れた場所なんで無理だな。
車道には広い路側帯が有り、また車も自転車に慣れているので、道行きは捗った。重いけどな。
6時間ほど必死に走り、浜頓別の市街に到着。キャンプ場はクッチャロ湖畔にある。
無事到着。テント場は壇になっており、雨はあったが水たまりに呑まれる事は無さそう。
買い物に浜頓別市街に取って返し、そのタイミングで雨が強まったが、その前にテントを建てておいたので助かったものだ。
早速、夕飯の製作の取りかかる。クリップフラッシュにはそこそこのサイズの前室があるのだが、
傘が一つあるとさらに拡げられて便利だ。夕食はメスティンで炊飯して、フリーズドライ味噌汁を作り、
クッカーの蓋をフライパンにして焼き肉をした。ビールが捗る。
このキャンプ場も、間近のホテルで温泉が使える。北海道のキャンプ場は安くて広くて快適だ。