Strange Days

今夜の観望

2000年03月24日(金曜日) 23時13分 星見

 春めいてきて、風も凪ぐ日が増えてきた。今夜も多少の風はあったが、大体のところシンチレーションは安定していた。
 帰ってすぐに望遠鏡を西空の木星と土星に向けた。既に低高度にあるこれらの天体は大気の影響を大きく受け、シンチレーションは安定せず、また倍率を上げるとどんより濁ったように見えてはっきり見えない。観測シーズンは終わった。
 望遠鏡をまだまだ高度の高いオリオン座に向けてみた。赤道儀と三脚を逆接する前は見えなかった高度だが、今はさらに天頂近くまで良く見える。ただし手前の手すりが邪魔になるので、エレベータを上げなければならない。オリオン大星雲は相変わらずの美しさ(もちろん写真で見るようなものではない)。トラペジウムも四つまで分離できた。M42も細かな星まで良く見えた。
 ところで手持ちのBORG製SWK22mmは確かに見かけ視野が広そうではあるのだけど、アイリリーフの短さには閉口する。本当に密着しないと良く見えないのだ。WO13.5mmも似たような傾向があるので、BORG製の安価な接眼鏡はアイリリーフと引き換えに安価を実現したのかもしれない。SWKは視界周辺の像の崩れがすごい。でもまあ視界中心で像が安定していれば問題ないだろうし、物凄く安いのでなんでも許せちゃうな。軽いのも良い。
 ちょっとチャットしようと思ったらもう終わっていたので、2:00くらいにまたベランダに出た。この時刻には月が沖天にかかっていて、空一面が真っ白という感じだ。やむなく月に望遠鏡を向けた。1週間ぶりの月はかなり欠け始めていて、昼夜境界線上の山脈がくっきりと見えた。


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