Strange Days

月と木星を見ました。

2000年09月20日(水曜日) 22時44分 星見

 夜、風呂に入る前にC8EXを月に向けた。月の高度はすでに35度くらいになっていただろうか。木星はそれよりさらに高い位置にある。C8EXにUW6.7(Poorman's Naglarと命名)を着けて、月面散歩した。
 広角アイピースで夜空を流すことをスペース・ウォークなどというが、これはムーン・ウォークとでも言うべきだろうか。84度の視界に月面の光景が300倍で迫ってくる。まさに月着陸船からの眺めだ。残念ながらシーイングが良くなく、ひっきりなしに雲がかかる状況だった。時々、月の表面に不思議なものが見えることがある。まっ平らな月の海の真っ只中に、まっすぐに走る線を見つけることがあるのだ。まるで滑走路みたいに見える。光線の加減でか、ある月齢の間でしか見えないようだ。たぶん、海に別の大型クレーターからの噴出物が重なったものだろうが、丸か乱雑な線かで構成されている月で、こういう直線を目にするのは奇妙な感覚がある。
 昼夜境界線の山脈の眺めも楽しく、日差しを受けて光る側の輝きと、深い渓谷の闇との対比は見ていて飽きない。
 いいかげん風呂に入らなくちゃ、と思い、ちょっと間を置いた。
 風呂に入って一服し、また望遠鏡を月に向けた。むー、相変わらずシーイングが安定しない。木星は縞が薄くて見難い。光量は充分だったので、フィルタを掛けるとそれなりに見えたかもしれない。どういうフィルタがいいんだろう。
 望遠鏡を100EDに換えて月を見た。UW6.7だと、ちょうど月の全景が視野に収まる形になる。ムーングラスを着けるとコントラストが悪化する。しかし着けないと目が焼けてしまいそうだ。
 次に木星に向けてみた。こちらでもシーイングは改善されないので、かなり上空の気流が乱れているようだ。筒内気流といい高空の気流といい、思うようにならないものだ。


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