近年の恒例、年末無惨旅行2014"リア充爆轟して滅せよ"を遂行する。今年は、また奈良方面だ。
さて、まずは新幹線で京都入りし、そこから近鉄で奈良に入らねばならない。
BD-1を抱えて新幹線に乗り込む。雪の後だし、まだ寒波が残っていて、奈良は雨の予報だ。気が重い。
車窓からの風景も、概ね白かった。
京都に着き、近鉄特急に乗り継ぐ。これで大和八木まで直行することにした。というのも、既に近畿地方では雨が降り始めており、奈良でも降り始めるのは間近と思われたからだ。そこで、今日は荷物を宿に置いてしまい、奈良近郊のインドアな施設を訪ねることにしたのだ。
大和八木駅は、ここだけでも近鉄線2系統が交差している上、ごく近所にJR、近鉄の駅が近接していることもあり、かなり栄えた地方都市だった。宿はビジネス観光ホテル河合。こぢんまりした、家族経営と思われる小ホテル。荷物を預かったもらった。
駅方面に引き返す。そうだ、そろそろお腹が空いた。駅近くの、煙い系ビストロに入り、
日替わりランチを注文する。主菜は洋食系だが、付け合せ系がほぼ和食の、元々はビストロで頑張ってたんですが地域の同化圧力に負けてこうなりました、という感じの無国籍なランチだが、美味しい。ボリュームもあり、また主菜のオムレツもメンチカツも食べごたえがある。付け合せの香の物すらも美味しい。いかにも、地域住民に愛されるように努力してきました、という姿勢に好感が持てる店だった。これで禁煙、せめて分煙だったならば。
さて、再び大和八木駅から、近鉄に乗り、奈良に出る。真っ直ぐには出られず、大和西大寺駅で乗り換え、近鉄奈良に向かわねばならない。その代わり、近鉄奈良は、JR奈良よりは東大寺興福寺界隈に近い。大和八木では降り出し程度の雨だったが、ここでは結構本格的だ。大和八木のコンビニで、折り畳み傘を買っておいて良かった。
この雨では写真を撮る気にもなれないので、奈良国立博物館に入った。春日神社の祭典に関する展示だった。今では、謂れのよくわからない風習が、それでも代々受け継がれているのだな。
仏像館は、残念ながら補修中とのことで、閉館中だった。が、その奥の青銅器館は平常運営。ここで見る青銅器に刻まれた饕餮が、無駄にかっこ良すぎる。諸星大二郎の世界だ。
暗くなってきたので、宿に戻る。クリスマス間近ということもあるのか、
大和八木駅前はキラキラだ。長生きするといいさ。
宿の部屋は、普通のビジネスホテルのレイアウトから、ユニットバスを抜いたといえば、まあ正しい。バス・トイレは室外だが、洗面所があるので、不自由は少ない。実のところ、普通のビジネスホテルよりは、よほど広くて、快適だ。トイレは共同のものが外にある。では、風呂はというと、ふつうのユニットバスが各階に複数設置されており、空いていれば自由に施錠して、使っていい。これは、案外に使い勝手が良かった。本当の共同風呂と違い、気兼ねがいらないし、部屋を専有されることもないからだ。なかなか、お勧めな宿だった。