さて、帰郷した目的の第一を果たそう。
昼前に起きて、まずは中通のモリスに向かった。いつものように大盛りを頼む。これよ、これが思い出の味よ。美味すぎるスープを飲み干すと、真夏なので汗がどっと噴出した。
さて、いよいよ目的の第一に向かう。大和ミュージアムの視察だ。場所は中央桟橋の隣だ。近隣にショッピングセンターが出来、また駅裏には新しい施設がどんどん建てられている。駅を出た人の流れが変わりそうだ。
大和ミュージアムの前には、戦時中に謎の爆沈を遂げた陸奥の装備品が陳列されている。これは
主砲身。列強の16インチ砲に相当する、真41サンチ砲だ。長さと肉厚の分厚さに圧倒される。こんなものを連装で載せて、しかも装甲板を隈なく貼り付けた砲塔を、4基も載せていたんだ。
館内に入る。常設展と企画展が別々にあり、共通券を買うとどちらにも入れる。この券で一日何度でも出入り自由だ。そして1Fに鎮座しているのが、1/10大和の
模型だった。これを模型といわれても困る大きさだが。
主構部上層のマスを感じさせる積層っぷりは素晴らしい。が、意外に繊細さも感じさせた。
斜め上から見ると、艦橋が艦体中央に来る、バランスの取れた配置が分かる。甲板には台湾檜が使われているそうだ。強度甲板の上に、あえて木製の甲板を残すのは、米戦艦も墨守していたことだ。というか、空母も板張りだったがな。艦船設計が、本質的に柔構造であることに起因するらしい。
全体的に、意外に対空火器が少ないように思えた。米戦艦のように、主砲塔の上や周囲にまでてんこ盛り、という状況ではなかった。あるいは、戦争末期の状況を再現したものではないのか。
他の展示物も見る。これは特攻兵器の
回天。実物を見て、あまりのチープさにショックを受けた。潜望鏡は、経年劣化を考慮しても、視野角、精度共にとても実用に耐えるものでは無いように思えた。こんなものに人間を詰め込んで、『死んで来い』といった奴らがいたのだ。しかも、そいつらは戦後ものうのうと生き延びたではないか。日本は戦争をしませんなどと誓ったところで、戦争は相手がいる話なので、永遠に守りきれるとは思えない。だが、こんな無惨な戦争の旗を振り、のうのうと生き延び、権力にしがみついた連中がいたということを、俺は忘れんぞ。そしてこの事実の方が、絶対不戦の誓いなどという不可能事よりも、ずっと重い意味を持つはずでは無いだろうか。
零式艦戦。今見てもスマートな機体だ。
甲標的の流れを汲む特殊潜航艇、
海龍。浮沈制御にバラストだけではなく、大きな潜航舵の揚力を使用するなど、先進的な設計が光る。だが、これさえも戦争末期には、両舷の魚雷を発射した後、自ら敵艦に突入する特攻兵器に改装されたという。旧軍の特攻好きは、もはや病理現象と評せざるを得ない。
大和ミュージアムを出て、
呉ポートピアパークまで走った。夕方まで昼寝するつもりで、売店でビールを買い、途中で買ってきたたこ焼きをつつく。美味い。極楽なり。
適当な日陰を見つけ、日が陰るまで寝て過ごした。起きてからはしばらく歩き回り、アルコールが抜けたことを確認してから帰宅。今日も暑い日だった。
しばらく帰省と旅行を挟む関係で、このBlogの更新が滞りそう。
というわけで、簡単に更新できるMoblogを始めました。
モブログよりどうぞ。
Nucleusにもモブログ風プラグインがあるんだが、時間がないのでロリポのそれをそのまま確保してみた。100MB分、レンタルスペースとは別に使えるということだしな。
ということで、モブログたんはたまに更新するので、たまに見てやってちょうよ。