散髪も済ませたし、散歩を続けよう。
出かける前、ふと近所の古道の事を調べていたら、
泉区古道散策マップ(PDF)というのを見つけた。そういえば、立場駅前の弁当屋の前に、
庚申塔があるんだ。他にも近所で見かけた事がある。庚申塔は江戸時代の民間信仰の名残だ。
庚申塔に限らず、近所の見どころを探すのも悪くあるまい。
散髪屋から少し引き返し、消防署分署の前の公園で、ほら見つけた、
庚申塔。あっけらかんと、公園の南端に立っている。ここを通る子供たちは、これをなんだと思っているんだろうね。
さらに北に走ると、この辺の氏神である
御霊神社がある。鳥居をくぐると、小さな池があって、さらに進むと石段があり、広場と本社がある。この広場でお祭りを開いているのだろう。
石段を上がりきった両脇に、
大きな木が並んでいる。狛犬共々、境内を守っているかのようだ。
さっきの池は、どうも境川の支流の一つ、
宇田川の源泉になっているらしい。そんな方面に流れてるのか。
神社を出て、西に向かうと、ちょっと高台になる。少し開けた農地から見渡すと、イトーヨーカドーが遠くに見え、丹沢の山塊も見えた。たぶん、富士山も見えるだろう。こんなに見晴らしがいいとはね。
宅地開発が進む小さな林に、
小さなお社を発見。意外に手入れされているようで、鳥居もピカピカしていた。
中田運動公園の北方をうろつき、富士山が見えないか探してみたが、雲が多くて無理だった。その代わり、こんな
可愛らしい光景が。
さらに中田中の裏手に回り、空き地で
咲き乱れる花たちを見つけた。誰かがさりげなく養生しているのだろうか。
日も暮れかけてきたので帰宅。
トレンクルは、こういう用途では嵌まるなあ。
ところで、今日の写真はD70におもしろレンズ工房のぎょぎょっと20を着けて撮った。最近、またおもレンで遊んでいるのだが、意外にも一番使いでの無さそうなこの20mmが、一番面白そうだと感じるようになった。
一つはパンフォーカスであること。ピントを考える必要が無いので、気楽に撮るには向いてる。少なくとも、ピンボケで泣くことは無い。もう一つは、物凄く歪むレンズだということだ。なにせ元々が『魚眼風レンズ』という売りなので、歪曲がわざと残されているのだ。というか、20mmの超広角を低価格で実現するために、手の込んだ補正は一切してないからだろうけど。おかげで、前出の御霊神社の境内や木、小さな社などを見ると、天地、左右共に大きく傾いているのが分かる。笑っちゃうくらいの歪み方だ。だが、その結果、なにか不可思議な迫力が出ているとはいえないだろうか。えっ、いえませんかそうですか。まあともあれ、異界感が醸し出されているように、僕には思えるのだが。例えばお社の写真なんか、妙に迫ってくる感じはしないだろうか。なんだか、そこに嵌まってしまったのだ。
20mmでこういう映りということは、シグマから出る10-20mmなんぞ、どういう見え方になるんだろうね。人間の視覚範囲を越えているだろう。逆に構図を作るのが、大変なレンズなのかもしれない。だが、こういう異界感をより醸し出せるというのなら、ちょっと手を出してしまいそうな予感もある。意外に安いみたいだしな。