Strange Days

台風一過

2000年09月17日(日曜日) 23時55分 星見 天気:くもりのち晴れ

 朝のうちは雨だったが、午後にはもう上がって、ところどころ青空ものぞくようになっていた。しかし切れ目は僅かだ。
 19:00頃にベランダから空をのぞくと、空一面に白い雲がかかっている。観望は無理だなと思っていた。しかし寝る前、0:00過ぎにふと東の空に眼をやると、いつの間にやら雲は地平線近くに退き、澄み切った空が広がっている。すぐに望遠鏡に飛びついた(いや本当に飛びついたら壊れちゃいますけど)。
 100EDにSWK22を着けて、まずはすばるを見た。この組み合わせだと29倍になる。70度ほどの視界一杯にすばるの明るい星々が散りばめられ、見事な眺めだ。しかしアイリリーフが短すぎる。
 昨日買ったUW6.7で見ると、広大な視界一杯に星が散りばめられ、これも見事な眺めだ。しかし95倍にもなるので、カバレージは低い。広大な視野のおかげで50%というところだろうか。
 すばるを堪能した後は土星だ。こちらはカッシーニの間隙が良く見え、本体の縞も確認できた。ただしOr7+2.2倍バローの組み合わせで。UW6.7では土星が小さすぎてよく見えない。木星も縞と大赤斑が確認できた。全体的に、UW6.7は100EDが得意とする大型天体向きではないと思った。
 C8EXに載せ換えて、土星に向けた。さすがに100EDよりは良く見える。UW6.7でも300倍なので、視界に浮かぶ土星は非常に明瞭に見えた。ピントを慎重に出すと、今までに無いくらいにカッシーニの間隙も、本体のエッジも明瞭に浮かび上がってくる。今夜は思いがけない好シーイングだ。9/10くらいまではあげていいくらいだ。
 木星も100EDに比較して縞が非常に濃く見える。ここでUW6.7に2.2倍バーローを組み合わせるとどうなるのだろうと思った。この手の広角アイピースはバローレンズを内蔵することで広視野と長アイリリーフを両立させている。しかしここにバローレンズを組み合わせると、バローレンズの2段がけになって像が劣化するということだ。しかしやってみると、木星は案外に良く見える。670倍という物凄い強倍率だが、思ったよりぼやけない。木星本体の細かな縞も良く見える。案外に使えそうだ。しかしやはり目が負けるというか、限界近いような感じも強い。
 なんとなく広角アイピースが病み付きになってしまった感じだ。


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