Strange Days

第9回東京・南会津サイクルトレイン2日目

2007年06月03日(日曜日) 23時55分 自転車 天気:ずっといい天気

 今日のノルマは峠2つ。果たしてロードギアで越えられるでしょうか。


 なんでも、南会津サイクルトレイン皆勤賞は、今回で僕だけになってしまったそうだ。第10回への参加義務が生じた気がしないでも無い。10回一区切り。11回で一度休むのも、揃ってしまうとかえって落ち着かない日本人気質には適っているかもしれないな。ほら、10枚揃いの皿をわざと一枚割って、ゲンを担ぐようなものだ。でも、春の南会津に会えないのは寂しいので、また参加するだろうけどな。
 2日目の今日は、峠を2つゲットする予定だ。特に赤土峠の傾斜はかなりのものに思えた。頑張りましょう。
 朝食を取り、出発準備をする。そんな一行の横では、宿猫と戯れる一団も見られた。
 宿を後にし、いったん田島方面に戻る。公園で休憩しながら、少し汚れてきたMasterXLをパチリ。まだまだピカピカしてる。
 しばし、市街地を過ると、やがて赤土峠へと入った。この辺は自由ペースだ。相変わらず、アームストロングざぼん女史は絶好調だ。僕は足に疲労は少なかったものの、心肺機能を一杯一杯にしながら、インナーローで登っていった。うなるコンパクトクランク+26T。
 既に固定化されつつある先頭メンバーに次いで、6~7番目くらいで登りきる。野田さんからは『登りきった左側の広いところで待ってて』と言われていて、その通りに左側に退避スペースがあったのだが、なぜかみんな右側で待っていて面食らった。実は右側には小さな崖があり、その日陰を求めて偏っていたのだった。それくらい、日差しが強かった。みんな揃ったところで下ってゆく。
 峠から下りきった辺りで、少し脇へと逸れると、清流が待っていた。和むなあ。マイナスイオン砲~(謎)。
 中山峠まで快調に飛ばす。ややこしいことに、南会津には中山峠が2つある。こっちは大内宿へと抜ける方だ。来たこと無かったと思っていたのだが、入り口に来て見覚えがあるのに驚いた。うん、確か、登ったような気がする。
 こっちはそれほどの傾斜も無いし、距離も短い。その上、途中に長寿の水という絶好の休憩所がある。みんな軽快に登ってゆく。
 さほど登った感もなく、長寿の水に到着。飲んでボトルを満たすだけでは飽き足らず、頭から被る。5厘刈りは便利だ。そして快適だ。しかし、ここでボトルを満たした水が、後に妙な形で役に立とうとは。
 長寿の水でたっぷり休憩し、今度こそ中山峠の頂上まで登りきる。冬だと体が冷えてツライが、この時期にはさほどでも無い。登りきって、峠を一気に下り、少し登り返したところに大ケヤキがある。周長12mもあるという巨木だ。古樹にも関わらず、樹勢は盛んだ。夏には大きな日陰を作るだろう。
 大内宿まではほんの一走り。渋滞する自動車を横目に、自転車を押して大内宿へと入った。昼食は、前にも来た米屋。米屋といいつつ、蕎麦がメインだ。盛り蕎麦、きな粉餅、田楽をいただく。純炭水化物系の昼食だ。
 昼食後は散策。この大内宿の突き当たりに神社があり、その裏手から裏山に登れるのだ。そこからの絶景
 三々五々、散策した後、大内宿を後にする。後は湯野上温泉まで下るだけだ。ほんの5kmの下りだったが、あるいはそこに気の緩みを生じたのだろうか。ここで、残念なことに事故が発生したのだ。
 ここから湯野上温泉まで、ちょっと傾斜のある、しかもトンネルやコーナーの多い、テクニカルなコースが続く。路面はいいのだが、コーナーが一様でなく、スピードを出しすぎると不安を感じるコースだ。僕もそれなりに飛ばして、下っていったのだが、それでも先頭の3人はあっという間に視界から消えた。法定速度40km/hを守っている僕でさえ、アウトに膨らむ感じが強くて不安だったのだが。
 いくつかあるスノーシェッドを潜った時だった。前方に、なぜか先行3台のライダーが止まっていた。一人がへたり込み、もう二人が立っていたので、てっきり一人が事故を起こしたのだと思った。
 自転車を止めて声を掛けると、様子が変だ。へたり込んでいる一人の他、それを覗き込んでいた一人もふらふらと離れて行く。見ると頭から出血していた。もう一人は手首を切ったようで、傷口を押さえているが、それでも出血している。要するに、3人とも事故を起こしていたのだった。
 一人ではどうにもなら無いので、やがてやってきた後続を止めた。救急車にパトカーまでやってくる騒ぎになり、また車道を長時間*1止める迷惑を掛けてしまった。これは、今後の予定はチャラだなと思った。流血の処置に水を所望されたので、長寿の水を進呈する。
 が、思ったよりもその後の処置は早く、1時間弱の遅れで怪我人を病院送りにし、その間に参加者が自主的に怪我人の介抱や交通整理に当たったため、それほどの渋滞にはならずに済んだ。しかし、下りの転倒はやはり怖い。一番早く着いた僕が事故後の現場しか目にしてなかったため、事故の概要は本人たちの証言によって知るしかない。どうも最初に一人がコーナーを曲がりきれずに突っ込み、それを避けようとして後続もそれぞれに自爆したということらしい。
 こんな事件はあったものの、その後は湯野上温泉で露天風呂に入る余裕も残り、トロッコ電車で会津田島まで出る間、こんな写真を暢気に撮る余裕もあった。
 会津田島で行きと同じたびじ号に乗り換え、車中では別コースだった(た)女史から、お願いしていたビール&つまみを受け取り、さらにこば氏が買ってくださった銘酒てふも受け取りで、すっかり土産物大尽になってしまった。トロッコ電車に次いで2本目のビールを空け、いただいたてふに国権をぐいぐいやっているうちに、アルコールに弱い拙者はすっかり悪酔いしてしまった。帰路の大半は解凍済み冷凍マグロとして運搬されたと伝え聞く。
 大変だったのが浅草からの帰路だ。酔いが激しく残っている上、土産物を持ちすぎて35lの容量を誇るメッセンジャーバッグがパンパンになってしまっている。それらを担いでの帰路は、今までに無い地獄の道行きであった。スピードもだが、アルコールも控えめにな。
 なんとか帰り着いた頃には、あまりの過酷な帰路ゆえか、アルコールは残らず揮発していた。mixiに報告が登っていて、自爆3名も大した怪我ではなかったようだ。まずは一安心。
 しかし、mixiの連中も楽しそうだったし、次回はまた仲間内で一括して申し込むのもいいかもしれないね。

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