1年おいての春のサイクルトレイン。今年は時期もやや遅く、あの萌黄色には会えないだろうと思っていたのだが……。
朝は4:00に起床。MasterXLは、既に昨日のうちに輪行状態にしてあった。食事をとって、地下鉄の始発を目指し、立場駅へと徒歩で向かった。
地下鉄で戸塚まで、JRで新橋に、東京メトロで浅草へと向かった。浅草駅の地上歩道でMasterXLを組み立てていると、背後から今日のスタッフ、野田氏が現れた。今日は御世話になりますと、挨拶をしておく。
MasterXLを組み、コンビニで昼食を仕入れてから、集合場所の墨田公園に向かった。hai氏が居たので挨拶をして振り向くと、野田氏が配布物を配り始めそうな気配だったので、思わず声を掛けて受け取った。まだ集合時間前で、フライングだったとの声もあり。ともあれ、
次第に人が集まってきた。
今回のCコース、mixiの方から多数の参加者が一括であり、肩身の狭い思いをするかと思えた。が、実際にはほとんどが顔見知り。妙に世界の狭さを感じる瞬間だ。同コースのはずの三井氏は現れず、後々不参加と知る。
受付が締め切られ、浅草駅へと移動する。今回は軽いロードなので、恒例の階段での待機も楽なものだ。
やがて、おなじみのたびじ号が入線。荷物と自転車を一斉に積み込む。Cコースは先に書いた事情が影響しているのか、全員が浅草からそのまま持ち込みなので、少々慌しい。が、協力し合って片をつける。
車中では、hai氏が同じボックスだったこともあり、なにやらしゃべくったり、寝たりして過ごした。
Cコースは会津高原駅で下車する。下車して集合中に、頭上を見ていて気付いた。
暈だ。虹まで見えるのは珍しい。
出発前に、まだピカピカしている
美しきMasterXLを撮っておく。明日にはドロドロになっているというわけでもなかろうが、ピカピカしているものは撮りたくなるのが人間の心理というものである。
Cコースは、まずは会津田島駅へと向かう。そこまでは、地図上はほぼ下り基調だ。ロードバイクにはもってこいのコースなのだ。今回は、参加者の大半がロードバイク、折り畳みはごく少数で、しかしルイガノのクロスバイクや、BSのアビオスも居るという状況。ロードバイク隊は軽快に走ってゆく。
途中の橋の上で休憩。ここから見下ろせる川が、まさに清流というべき透明振りであった。川上方向の
変な形の山を撮る。山は、もう春も深いだろうに、萌黄色がまぶしいくらいだ。南会津の春は、ちょっと違う。
純ロードバイクのMasterXLは、さすがにこういうシチュエーションでははまる。巡航速度が比較的高いのだが、まったく疲労感はない。
途中、立ち寄った寺で、灯篭と花を見つけたので、華麗な一品を加えて
写真に撮っておいた。さらに恐るべし一品、
ナイスなガイの背中を飾るメイドさんも撮っておいた。このジャージは決戦用で、これを着用した上での敗北は許されないのだそうな。やはり切腹でも申し付けられるのであろうか。誰にだよ。
なんだか皆が騒いでいるので、参道の脇の木を見上げると、アカゲラが巣を作って、ちょうど子供に餌を与えているところだった。人が手を伸ばせば届きそうな場所だ。
田島に立ち寄ったので、明日までに必要なものを買っておいてくれということだった。拙者、特に必要を感じなかったので、駅前をぶらぶらしていた。駅の真正面に、いつの間にか蕎麦屋ができていた。前からあったっけ?
田島からしばし走り、南泉寺に立ち寄ると、いよいよ針生への登りに掛かる。登りではざぼん女史が圧倒的に速い。並み居る諸氏を圧倒して、恐るべき登坂力を見せつける。アームストロングに敗れたウルリッヒも、こんな気分だったのだろう。女アームストロングと呼べよう。強いのは足だがな。
針生への登りで少し勘違いがあり、余計に登らされた観があったものの、ロードギアでの登坂も難無くこなす。難なくとは言うが、やはりロードバイクのギア比は重い。前三枚のMR-4F改が恋しくなる俺様だった。
大倉山スキー場入り口から、今夜の宿のツムットまでの間で、少し道を迷ってしまい、シクロクロスの如き道を行かねばならなくなった。しかし、ツムットに着。去年の秋以来のツムットだ。
一度荷物を置いてから、きらら温泉に汗を流しに車で移動する。もう何回入ったか忘れるくらい寄った場所なので、僕はさっさと30分ほどで出るが、他の連中が遅い。ビールをおっぱじめている気配すらある。我輩もそうすればよかった。
ツムットに戻り、
豪華な夕食。この他にもあれこれ出てきたのだが、特筆すべきは焼きアスパラガス。恐らくは油でソテーしただけのものだろうが、これが猛烈に美味い。都会のスーパーで買える『アスパラのようなもの』とは味が違う。味が濃くて、苦味が全く無いのだ。新鮮なアスパラはこうも美味しいのだな。
その後、隣の風隣舎の名物、望遠鏡の砲列を目当てに、夜出てみたが、春の星座が面白みがないせいか、砲列は見られなかった。夕方すぐの水星金星、真夜中の夏の星座を目当てにしていたのかもしれない。
自前の18*50ISで東の山稜の掛かる明るい星を見たら、それが木星だった。ちゃんとガリレオ衛星も見えるので、hai氏や居合わせた女の子に双眼鏡を押し付けて見せてあげた。こういう『自分が見えている天体』を双眼鏡で見せるのは、なかなか難しい。三脚が居るね。
その後、アルコールのせいで眠かったので、布団をしいて横になっているうちに夜は更けていった。