Strange Days

いやはや、ひどい目に遭いました

2002年03月10日(日曜日) 19時00分 自転車 天気:晴れ

 昨日の激走の影響が残って、全身がけだるい。本当はずっと寝ていたい気分だ。だが、こういうときは、少し体を動かして、新陳代謝を促したほうがいい。昨日酷使したBD-1を労わる意味もあり、MR-4Fで長後方面に出かけた。
 裏道経由で高鎌橋まで出て、長後まで一走り。国道沿いにあるCoCo一番屋まで走った。道幅が広いので、結構走りやすい。しかし足が回らないので、まったりと歩道を走ってゆく。こういう場合、MR-4Fならどっちでも快適に走れる。
 沿道を探しながら走ると、やがてCoCo一番屋発見。ソーセージカレーなんぞを食す。よく考えると、昨日の昼食もカレーだったじゃないか。
 CoCo一番屋を出て、飯田牧場に寄って帰ろうと思いながら、しばらく南下した。湘南台を過ぎ、なつかしの六会も過ぎ、さて、そろそろかと思いつつ走っていたら、いつの間にか更なる田舎に出てしまった。あれ、通り過ぎた?
 さらに南下してゆくと、道は急に下り始めた。これは、と構えていたら、道は白旗の坂に続いていた。なるほど、こうなっていたのか。ここを北上したら、かなり脚力つくなあ。
 白旗で折り返し、境川に入る。ここまでは向かい風だったが、ここからは風が背を押してくれる。フロントをアウターに入れ、ぐいぐい漕ぐと、あっという間に40km出たりする。しかしこの陽気、とんでもないバカを呼び出してしまった。
 西俣野近辺、ちょうど飯田牧場が見える辺りを走っているときだった。ん、前から異音が......。案の定、バカがスクーターでやってくる(戦車じゃないだけマシだが)。危ないなあ、と思い、徐行しつつ左を行った。その時、このバカどもは嬉しげに乗っているくせにスクーターに慣れてないらしく、前方右を行っていた人を避けるとき、予想以上に大きく蛇行したのだ。もともと狭いサイクリングロードだ、避けるのは難しい。それでも、1台目は避けたのだが、後続は二人乗り(まったく......)だったせいもあるのか、さらに大きく蛇行し......接触! 衝撃とともにMR-4Fから投げ出され、かろうじて手を着いて着地した。
 振り返ると、件のスクーターは転倒し、二人乗りしていた後ろの女の子が痛い痛いと喚いている。しかも、そこに僕に後続していたおじいさんが乗った自転車が突っ込んだようで、そのおじいさんも転倒してしまっている。見たところ、MR-4Fを除けば、最大の被害を受けているのはスクーターのバカどもだ。やれやれ。MR-4F、逝っちまったなあ、と思いつつ、PHSをポケットから引っ張り出してみたが、この西俣野はちょうど幹線から離れていることもあり、電波が届いてない。ちょうど通りがかったMTBerに声を掛け、携帯電話を借り、110番した。これが、なかなか呼び出しに応じてくれない。その間に、バカはつるんでいた2台の間で仲間割れを始めている。周囲はあっけに取られている。
 なかなか取ってくれないなと思っていたら、バカどもはまだ痛がっている女の子を乗せて、大急ぎで走っていってしまった。さらにあっけに取られる我々。巻き込まれたおじいさんともども、苦笑するしかない状況だ。
 とりあえず、やっと110番が電話を取ってくれたので、さっそく事情を話し始める。が、場所がなかなかうまく伝わらない。『横浜ドリームランド南端から藤沢へと抜ける道と、境川サイクリングロードとの交点から、だいたい200m南下した辺り』といえば一発で分かるかと思ったのだが、思いのほか意が伝わらない。どうも、警察の意識としては、あくまでも主要幹線道路からの位置を聞きたいようだ。この間の自爆事故でもそうだったが、自分の現在地を伝えるのは、案外に難しいものだ。
 それでもなんとか場所を伝え、警官を待つ間、呼び止めてつき合わせてしまったMTBerと雑談する。僕自身の怪我は軽微だし、天気は明るいしで、まああまり落ち込んではいない。しかし、あの女の子、頭打ってるようだったが......(当然ノーヘル)。
 MTBer氏は思ったより若く、間もなく高校卒業というところらしい。受験で乗れなかったMTBに、久しぶりに乗っていたところだということだ。このMTB、SPECIALIZEDのHardRockだった。僕もこれの2001年モデルに乗っていることから、しばらく雑談に花が咲く。
 やがて、やっとのことで警官が登場した。俣野橋から、スクーターを押してやってきたのだ。ご苦労様。ここ、幹線道路から隔たっているので、警察も来るのに時間が掛かるらしい。最近の治安の悪さを考えると、不安な兆候だ。
 警察は、前回同様、簡単な調書を作っただけだ。スクーターのナンバーは伝えてあったのだが、調べるのにさえ週明けを待たなければならないとか。明らかに捜査するつもりなんか無さそうだ。奴らは見た目中坊くらいで、スクーターも盗難車と思われるので、おそらく捕まりはすまい。少年課の補導の網とかに引っかかる可能性のほうが高い。たとえ捕まっても、保険なんかに加入しているわけもない。スクーターの本来の持ち主と同じく、丸損だ。
 実は、MTBerが親切にもMR-4Fの状況を見てくれて、ステムが回転してしまっただけで、恐らくフレームは無事っぽいと分かっていた。ただし、前ホイールが曲がってしまった。ブレーキのクイックを開くと、なんとか乗れる。
 MTBerに礼を言って別れ、警官の事情聴取が終わると、とりあえず飯田牧場までは行こうと考えた。前ホイールがかなり振れているのだが、案外に時速20km/hくらいなら問題ない。ブレーキが不安だが、後ろブレーキだけでも対処できる。
 結局、飯田牧場はあまりに人が多く(この陽気だ)、諦めて帰った。
 それにしても、ああいったバカから身を守るにはどうすればいいんだろう。恐らく、サイクリングロードに侵入したバカを見るたびに、ナンバーを控えて警察に通報するといった、地道な活動が必要になるだろう。しかし、警察の態度からして、全然あてにならないな。


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