Strange Days

表ヤビツに挑戦

2002年06月02日(日曜日) 22時00分 自転車 天気:晴れ(雲量大)

 昨夜は寝坊の前にあえなく未遂に終わったヤビツ攻め。今日こそはと意気込んで8:00に起き出した。
 身支度をして家を出たのが9:00過ぎ。立場駅からは輪行せず、直接湘南台に向かった。今日の相棒、MR-4Fを湘南台で畳み、バッグと共に小田急に乗り込んだ。
 表ヤビツの出発点、秦野には10:30くらいには到着する心づもりだったのだが、案外に時間がかかり、11:00過ぎの到着となった。
 駅舎のコンビニでおやつを買い、駅前でMR-4Fを展開する。バックパックを背負い、キャメルバック(は他のブランド名だが、要するに補水用の透明柔軟水筒)の飲み口をセットし、いざ出発だ。
 実は、昨日の未遂の後、掲示板で@nak組を中心とする僕以外の神奈川支部(これ、本当になんの支部なんだろう)メンバーが、裏から、つまり宮ガ瀬湖側からヤビツを制覇していたという話を目にしていた。なんか、僕だけ除け者にされたのかと一瞬僻んでしまったのだが、よく考えると以前にやはり未遂に終わった@nak組のヤビツ攻めのリベンジなんだな。じゃあ呼ばれなくて当然か。しかし、もしも昨日ヤビツに行っていたら、どこかで知らずにすれ違えるという楽しい事態になっていたかも。
 秦野駅前を出発し、ヤビツに向けてそろそろと登りはじめる。道順は案外に簡単で、所々にある看板を参照すれば、迷うことは無かった。
 R246を横切ると、まずは非常にきついという情報のあった、蓑毛への登りが待っていた。一瞬、唖然とするような急傾斜が、ずっと先まで続いている。これがもう、きついのなんの。一番軽いギアでも回せないかというくらいだった。本当は、軽めの回転重視のギア比で登る方が楽なのだが、この傾斜ではそれも無理。ふつうのロードバイクで登ってゆく人がいるが、よく登れると思う。
 休み、休み、やっとのことで蓑毛のバス溜りを通過。確かに、多少傾斜は緩くなってきた。が、早速足を使い切ってしまっていた。滑り止めの溝が切られた道を登っていった。
 道はほとんどが2車線で、たいていの場合は路肩近くを進めば、車が避けてくれる。所々に1車線しかない個所があるが、そうは長くない。
 気温がそれなりに高いせいか、汗がだらだらと流れる。キャメルバックの水より、ボトルに詰めてあったお茶の方がおいしく感じるのはなぜだろう。
 ちょうど昼時のせいか、自転車乗りは下ってくる人が大半だ。途中、外人さんに抜かれる。MTBの軽いギアを生かし、シャカシャカ回しながら登ってゆく。あっちの方が絶対楽だよ。TCR-2とMR-4Fの前3枚化を決意した。
 半死半生で、なんとか菜の花台に到着。見晴らしのいい場所、のはずだが、晩春の大気は霞みに霞み、足元の市街地をやっとうかがえる程度だ。
 ここでお茶と、秦野駅で買ったお菓子とでおやつタイムだ。そういえば、昼飯はどうしよう? 予定では、とっくに宮ガ瀬湖への下りに掛かっていたはずだが、まだこんなところだ。この足の回らなさは、ハンガーノックもあるのかも。水は十分すぎるほど持ってきたのだけど(実際のところ、かなり余った)。食事は降りてからにしよう。とりあえず足を休ませた。
 この菜の花台、木造の展望塔が建っているのだが、登るのにも消耗しそうなので、登らなかった。次回にな。
 しばらく休んで、ヤビツ峠へのさらなる登りに挑んだ。もうすぐかと思っていたのだが、案外に先は長かった。またしても休み休みの自転車行である。まだそれほど行かないうちに、さっきの外人さんが下ってきて、「ガンバッテ!」と励まされた。しかし、どうしても気合が入らない。今日は意気が上がらないし、もう引き返そうかなとすら考え始めたとき、前方に小屋が見えてきた。そこがヤビツ峠だった。小屋は、そこに立つ売店だったのだ。やった、なんとか到達。
 小屋の自販機でお茶を買い、道端でのどを潤す。ここには立派なトイレと、なんとバス停があるらしい。裏から登ってくるのかな。登山客がたくさん並んで待っていた。
 小屋には不思議な機械がある。よくある缶裁断機なのだが、裏に特別なシールを貼ってある缶を投入すると、10円戻ってくるのだ。350ml缶が140円と高めだが、戻りを勘案すると130円。まあ高所にあることを考えると、許せるか。
 さて、一休みしたら下りだ。下りは速い。ほとんど漕ぐ事もなく、R246まで下りきった。平均30km/h台後半だっただろうか。最高50km/hくらいは、ちょっとブレーキングを遅らせるだけで楽に出せた。しかし、下りで体が思いっきり冷え、くしゃみが出始めるくらいだ。ひえ~(x_x)
 秦野駅前に戻り、ロータリーのところで一息ついて、さあ輪行準備、などと考えていたら、山の方から雷鳴が響いてきた。また雨か。慌てて屋根のあるところに移動する。MR-4Fをバッグに詰め、抱えて電車に乗り込んだ。
 今回はいろいろ反省すべき点が多い。特に己の足の無さを改めて痛感させられた。とりあえず、ロードバイクだけでなく、MR-4Fも前3枚化しよう。MR-4Fでの登りのつらさは、ポジションの問題でもあるように思える。そこで、ためしにドロップ化を進めようと思う。次こそ楽々征服して見せるぞ。待ってろ、ヤビツめ!


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