Strange Days

真冬の荒川オフ

2003年01月19日(日曜日) 00時00分 自転車 天気:くもりやら雨やら

 前日、ばたばたして寝るのは遅かったが、なんとか6:00に起きた。今日は今年初の荒川オフに出かけることにしていた。あんまり行くつもりは無かったのだが、こぐ夫妻、にち氏、まき氏が出るらしいので、まあ多段化Mobillyたんの顔見世も兼ねて、と気合を入れて出動することにした。
 Mobillyたんに乗って立場駅まで走り、後はJRを乗り継いで浮間舟渡駅へと向かった。途中、品川辺りで、建設中の超高層ビル群を確認する。前夜、NHKスペシャルで、なぜか東京で超高層ビルの建設ラッシュが続いているという話題をやっていた。このままでは中小のビルががら空きになってしまうとか、地方分散政策と矛盾してしまうとか、様々な問題点が挙げられていた。NHKらしい堅実な構成だった。確かに多くの問題はあるのだろうが、入居先を探している企業からすれば、安価に、最新の設備を使えるという利点もあるはずだ。本来、極めて高価な人件費、居住費を削減できれば、コスト削減は非常に楽に進むはずだ。日本の企業のあり方に対して、一概に悪いとはいえない。この首都再集中が進めばどうなるのか、既にサイは振られている。結果を見守るしかないようだ。
 しかしまあ、このクラスのビルがボンボン建ってしまう日本って、本当に金が無いのかね?
 浮間舟渡着は、集合時間間近の9:00前だった。しかし、まだ20名弱しか集まってない。この寒さでは、出席取りやめが相次ぐのもやむをえないだろう。
 なにせ寒いので、今日は冬用の暖かな普段着でやってきていた。昼から雨の確率が高かったので、合羽も携帯する。待っている間、思わず火器を出してやろうかと思った(笑)。
 そのうちに、徐々に人が集まり始めた。加藤夫妻、そしてこぐ夫妻が相次いで登場。こぐ氏は、前日に和田サイに出向いたところ、後輪のスポーク折れが発見されたそうな。などと話しているとき、こぐ氏のそのBD-1Wの後輪に、またしてもスポーク折れ発見! その場で修理が始まる。スポークはおの氏の手持ちから似たようなサイズを探し、応急的に処置する。なんか、予備スポークを持ち歩く必要を感じる。
 全体的に、寒さで参加者の動きが鈍かったこともあり、浮間舟渡出発は10:00前だった。
 今日はてっきり多段化UGO Micro14(とその眷属)の日になると思っていたのだが、実は僕だけがこの安い14インチ多段化モデルでの出走だった。
 時間が押していることもあり、今日は20km/h弱のポタポタしたスピードから、25km/h以上のハイスピードまで、様々な走行条件を体験できた。やはり、シングル時代よりずっと楽に走ってゆける。しかし限界も意外に低かった。途中、加藤(み)夫人と並走したのだが、多段化トレンクル(8*2S)が常に適切なケイデンスを維持できるのに対し、こちらは忙しすぎるか、重いギアを踏んでいるか、二つに一つという状況で、これぞ適切というケイデンスで走る機会は、なかなか与えられなかった。編隊走行では、ギアがクロスしている方がやはり有利だ。内装3段では、その点がやはり苦しいのだ。それと、(み)女史のトレンクルがシャーっと軽やかに滑走して行くのに対し、こちらはすぐにスピードが落ちるので、一所懸命に漕ぎ続けなければならない。これもかなり疲労する要因となる。加藤家のトレンクルは、前が赤松工房のシステマハブ、後ろがデュラハブなので、どこのものとも知れない前ハブ(スズエ?)+フリクションてんこ盛りのシマノINTER3という我がMobillyに対し、空走距離で圧倒的なアドバンテージがあるのだ。なんというか、かかっている金が正直に反映されている塩梅だ。この差を埋めるには、こちらもトレンクル方式でハブ変更+外装ギア化を実行すればいいのだろう。だが29800円のMOBILLYたんに、ハブだけで5万円近い改造を施すのもなあ。
 にち氏も、とうとうトレンクルの多段化に踏み切ったので、こちらも軽快に走ってゆく。多段化されたトレンクルは、なにか別の自転車にでもなったかのような印象だ。いやあ、多段化MOBILLYも一人で走るときにはいい自転車なんだが。
 数回の休みを挟み、高速道路に並走しているときのことだった。雨が降ってきた! 慌てて、トンネルに差し掛かったところで雨具を被る俺様だったが、隊列はすぐに高速道路の下に潜り込み、雨をやり過ごした。
 やがて、葛西橋を渡り、いつものローソンで昼食を買出し、後は葛西臨海公園までひた走る。この辺でも雨がポツポツ降ってはいたが、それほどひどくはない。ただし、マッドガードの無いMOBILLYで走ると、跳ね上げた泥を背中に被ってしまうので、合羽は正解であった。
 葛西臨海公園では、いつもの小さな東屋周辺ではなく、観覧車の足元にある大きな東屋に陣を張った。こちらなら全員(30名以上)を収容できる。
 さて、早速食事の準備だ。吾輩は火器を持ってきていたので、前回に続いてアルミ箔鍋入りのきつねうどんを作ることにしたのだ。が、この鍋になんと穴が空いていた。走行中にどこかにぶつけたか、あるいは元々空いていたのか。幸い、まめ氏から鍋をお借りできたので、少し薄味にはなったがリカバリに成功。昼食に困ることは無かった。今度から、僕も大きめの鍋を持ち歩こう。トランギアの飯盒ならなんとかなるかな。
 今回のハイライトは、自転車ではなく、こぐ氏が持ち込んだ野点の道具。これ、前回hai氏と共にOD-BOXを訪問した際に目にしたものだ。まさか本当に買う人がいるとは(笑)。
 こんな冬じゃなくって、暖かくなってきた春に、野原でこれを使ったら、さぞかし風流だろうと思った。
 14:00も目前になったので、やや遅めだがここで解散となる。僕はおの氏らに着いて、東京駅まで走った。が、この走りが辛いのなんの。STOP&GOが頻発し、また25km/h以上に加速するので、MOBILLYでは一杯一杯だ。道は分かっていたので、よっぽど単独行動を取ろうかと思ったくらいだ。かなり消耗しつつ、なんとか東京駅にたどり着いた。
 今回の荒川では、MOBILLY改の性能と、その限界を思い知らされた気がする。やっぱり、一人でまったり走るのに向いた自転車だと思う。


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