Strange Days

トレンクル7500(-300くらい)を仲介した

2003年01月26日(日曜日) 00時00分 自転車 天気:晴れ

 バンブー氏という知人がいる。面識はない。だが竹馬の友といってよい。知り合ったばかりで、長い付き合いだ。しょっちゅう連絡を取り合っており、ずっと音信不通だ。もちろん仮名で、噂では日系マレーシア人3世の知り合いだという。謎めいた人物だ。
 ある夜、僕がボケーっとインターネットでネット土左衛門と化していたら、脳髄にバンブー氏の指令がキター! いわく、『トレンクル......』とのこと。すわ、何事ぞとブラウザのタブをシパタタとめくって行くと、@nakさんちの掲示板に目が止まった。いわく、『トレンクル7500売りたし』。をを、遂に売りに出すのか。@nak家の保有するトレンクル7500は、その稼働率の低さから、そのうちに売りに出されるのではないかと噂されていたのだが、遂にそれが現実のものになったのだ。
 バンブー氏の指令=これを入手せよ、と直ちに了解した僕は、早速@nak(あ)氏にメールを打ったのだった。そして、意外にいい条件で入手できることになった。バンブー氏もさぞかし満足だろう。僕もなぜかトレンクルが欲しくなっていたので、この話は渡りに船だった。
 実は、MOBILLYを3速化したことにより、かえってその限界を感じるようになっていた。確かに以前のMOBILLYよりは全然いいのだが、それでも集団走行という場合には最適ケイデンス帯の狭さに苦労させられる。前回荒川で、加藤(み)女史のスーパートレンクル6500と並走したときに、それを一番強く感じた。一人でのんびり走るには、色んな意味で(特に価格という点で)気を遣わなくて良いので、とても気に入っているのだが。あんまりヘビーデューティーじゃない、輪行主体のツーリング、そして帰省時の新幹線輪行に使える軽量快速車が欲しい。そういう狙いには、MOBILLY改は少し外れてしまったのだ。まあ、これでも、使えなくは無いが、集団走行に使える走行性能、新幹線輪行に耐えられる軽量コンパクトさには、後一歩及ばないのだ。これ以上の軽量化も、走行性能の向上も可能だろうが(例えばハンドルバーを替える、外装ギア化する)、そこまでの出費の意味があるかどうか......あ、ハンドルバーはカーボンに替えてもいいけど。
 そうなると、既に多段化のノウハウが確立されたトレンクルが光って見えるのだ。問題は価格で、特に6500には絶対手が出ない。それに多段化の費用を上乗せすることを考えると、軽量快速車はMOBILLY改で我慢して、トレンクル6500+多段化の費用の半分くらいで、新しいロードフレームを買った方がマシだ。そう思っていたところに、この話。バンブー氏ともども、渡りに船という奴である。
 今日は、そのトレンクル7500改の引渡しオフをやろうということになっていた。事前に入札者名が公表されてなかったので、様々な憶測を生んだようだ。ふふふ。
 集合場所は鷺沼、時刻は11:00。地下鉄の終点から東急で二駅というロケーションは便利だ。
 鷺沼駅の改札を抜けると、既ににち氏、こぐ氏、あゆこ女史、hai氏、たか氏らが集まっていた。僕の登場は、一部にとっては意外だったようだ。わはは、善哉、善哉。
 @nak家というと、少し経ってまずは(た)女史、続いてトレンクル7500を引き連れた(あ)氏が登場。トレンクルの引渡しを受けた。このトレンクル7500は、実はフロントフォークを6500と同じチタンフォークに変更されている。おかげで、かなりの減量に成功しているはずだ。また、ペダルに三ヶ島の脱着式の物が着いている。
 早速、走り出してみた。以前試乗したときにも感じた、フロントの軽さとクイックさを満喫できる。MOBILLYに比較すると、どうしてもハンドリングが不安定という印象があるのだ。しかし、しばらくすると慣れてしまい、片手運転も問題なくなった。
 今日は、まず食事して、それから港北ニュータウンを縦横に走る緑道を走ろうということになっていた。港北方面に抜けるのに、鷺沼方面からは結構な登りが待っている。早速の試練だ。しかし、トレンクルのギア比設定が軽めなおかげで、あまり苦労せず(膝は少し痛んだが)乗り越えていけた。ふむ、MOBILLYもそうだが、意外にこのままでも走行範囲は広そうだ。
 丘を一つ越えて、東に少し走ったところで、今日の昼食だ。小洒落た感じの中華料理店だった。トレンクル出費のおかげで(おかしいなあ、バンブー氏の物のはずなのに)懐の乏しい僕は、少しお安いサンマー麺を注文した。それだけで済ませるつもりだったのだが、"ノンアルコールビール"の字に目が吸い寄せられた。これは、試して見なければ。
 早速、おつまみのザーサイと共に現れたのは、なんというか甘くも辛くも無いジンジャーエールという感じの代物だった。泡は三ツ矢サイダーのそれで、ビールのクリーミーな泡立ちではない。期待はずれの代物だった。がっかり。
 腹も満たしたので、緑道へと向かった。それは公園内の遊歩道をつないだような道で、意外に起伏がある。しかし、ブレーキが効きにくいのが怖い。オリジナルのブレーキはアルホンガのシングルピボッドで、かなりの握力を必要とする。MOBILLYと同じく、デュアルピボッドに替えればいいのだろうが。しかし、MOBILLYのオリジナル状態よりは、よほど効くという印象だった。
 ほとんどが未舗装路だったが、よく踏み固められているので危なげは無かった。なかなか気持ちいい道で、春先や秋に走れば、さぞかし映えるだろう。
 しばらく走ったところで、お茶休憩となった。途中で仕入れた、洋菓子店のプリンが回され、それをつまみにお茶会となる。こぐ氏とhai氏が火器を持ってきていたので、コーヒーが淹れられ、さっぱりした苦味が中華料理とプリンの後味を整理してくれる。
 こぐ氏は直火式のエスプレッソメーカーを持ってきていた。家でしばらく使っていた、不肖この私の指導により、見事にエスプレッソが抽出される。次回の荒川辺り、直火式のエスプレッソメーカーがずらりと並ぶんじゃないだろうか。
 こぐ氏は、さらに荒川でも大受けだった野点に挑戦。春先、誰も来そうに無い野原まで遠乗りして、そこでやったらさぞかし風流だろうなあ。今度、こぐ氏と走るときは、茶菓子を買っていこうかな。
 その後は、緑道の残りを走り、だいたい来た道を戻っていった。途中、にち氏が自分のトレンクルに着けたグリップを替えたいと希望したため、東急だかどこかだかに入っているスポーツ用品店に立ち寄った。そこで2000年式UK-BROMPTON5段と、BikeE CTを発見。前者は、内装5段ギアを作っていたスターミー社が潰れてしまった(今は再建中)ため、内装5段がラインナップから外れ、二度と手に出来ないだろうレアアイテムだ。BD-MLにこの情報を流せば、来週中には売れてしまうだろうというのが、我々の一致した意見だった。
 BikeE CTは、まだ店頭在庫があるんだねというのが、ATオーナーの吾輩の感想だが、ちょっとまたがってみた@nak組は、なぜか強力に惹かれてしまったようだ。おやおや、リカ菌に感染しましたか? 次回、機会があったら、我がATに試乗させ、さらに深みにはめようと画策する吾輩だった。その前に買っちゃったりして(笑)。
 その後はどうしよう。@nak家で鍋だ! その場のノリだけで決まってしまう。途中、センター北駅で鍋の材料を買い込み、@nak家に移動して鍋な宴会の始まりである。が、僕は節酒中。他のメンバーも酒には反応が鈍く、ほとんど欠かさないにち氏、(た)女史のみアルコールで乾杯。今日、何度目の乾杯だろうか。
 鍋は日本酒をどばっと注ぎ込んで、具の旨味だけでいただくというシンプルなもの。ポン酢でいただきました。これがうまいのなんの。定期的に投入される具が、瞬く間に消えて行く。これは我々らしい光景だ(笑)。
 宴もたけなわという21:00過ぎ、たか氏がそろそろ、と切り出したのをきっかけに、お終いとなった。ご馳走様。
 帰路は、ライト未装備のトレンクルのこと、押して行こうかと思った。しかし、同行したメンバーのライトを頼りに、鷺沼までたどり着けた。今日の輪行袋は、(た)女史からいただいた、業務用90lゴミ袋。これでも見事に覆い隠せるのだ。折り畳んだサイズは、なんだかMOBILLYたんよりコンパクトに見える。ラインが丸いので、そう見えるのかもしれない。
 いささか転寝しつつ、なんとかアパートに帰着した。


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