Strange Days

一人で三浦半島周回

2003年03月08日(土曜日) 00時00分 自転車 天気:晴れだが時に怪しい雲が

 朝も早い5:00起床。風呂に入ったりしながらあちこちの掲示板を見ると、神奈川支部(だからといって本部があるわけではないが)の掲示板にたか氏が反応していた。実は昨夜、特段に反応が無く、今日の風向きもいまいち分からなかったので、定例走行会を中止する旨、書き残しておいたのだ。そうしたら、たか氏は出るつもりだったらしい。ありゃ、もう少し待てばよかったか。まあ、たか氏はいつものルートを行くようだし、僕も同じルートを走るので、どこかで会うかもしれないと思った。
 なんとなく気合が抜けたのと、昼食は三崎で取ろうと考えたこともあり、出発は9:00を過ぎてからだった。
 出かける前に、TCR-2の装備をちょっと変更した。いつもトップチューブに取り付けていたRoadMorphを外し、替わりにバルビエリのボンベ式インフレータをサドルバッグに収めた。インフレータを使うことなど滅多に無いし、ペダリング中にRoadMorphに足が接触することが多かったので、取り外すことにしたのだ。さらに、サドルバッグもこの間買ってきたドイターのボトルが刺さるタイプに換えてやろうかと思っていた。ボトルケージをもう一つ着けたかったのだ。3本もいるのかよ! さすがにボトルは2本で十分(コンビニはすぐ見つかるし)だが、輪行袋(オストリッチのL-100という超軽量タイプ)を挿す余地が欲しかったのだ。しかし、エラ・プロのような超細型サドルには、ドイターの固定具を差し込む余地が無いのだ。こいつに固定できるのは、通常のバンド式か、リクセンカウルの固定具だけみたい。削れば何とかなるかとも思ったが、相当削らなければ無理そうなのでヤメ。
 さらに、トップチューブが空いたので、BENTO BOXも取り付け、境川へと走り出した。
 追い風気味なのか、割と良く足が回る。天気は良く、長袖Tシャツの他は、パールイズミの冬用長袖ジャージのみ。足回りは冬装備で、リクレフティングタイツの上にサイクリングパンツ(長)、靴は靴下、ソックスカバー、ロード用シューズ、シューズカバーとガチガチに固めていた。この天気では暑く感じたくらいで、シューズカバーは途中で取ってしまったほどだ。
 あまり飛ばさないで、ほとんど休み無く走りつづける。走りながら、三浦半島西岸は、絶好の富士山観賞ポイントだと思った。相模湾のずっと向こうに、ふもとまで真っ白になった富士山がすっくと立っている。時々、雄大な雲がそれを多い、しかし引きちぎられ、また富士山が姿を現す。走りながら、今日カメラを持ってこなかったことを、深く悔やんだ。
 やや足が重い。なにか、体が熱っぽいのだ。この好天で、熱射病気味になってきたのか。しかし、歯を食いしばって、京急三崎口駅前後の、もっとも辛い坂を乗り越えた。
 今日は、三崎で昼食を取るつもりだったので、三崎高校前の坂は右に曲がる。油壷に向かい、そのまま海岸線をなぞるようにして三崎港へと向かった。途中に見えるヨットハーバーで、白い艇体が日差しにまどろいでいる。
 三崎港着は11:30くらい。2.5h程度で走って来たことになる。だいたい、50km強走ったようだ。
 今日は新しい店を試す気力も無かったので、いつものちりとてちんに入った。早速鮪しよう。
「すいません、鯵のたたきを定食で」
 しまった(爆)。三崎に来てこれはないだろう。既に給仕の女性は引っ込んでしまい、後の祭りである。でもまあ、海産物全般がうまいはず。鯵パワーが鮪パワーほど効くかは謎だが。
 それなりにうまかった鯵のたたきを腹に収め、うらり、であんとろまんを買い食いした。日差しが初夏のように強く、暖かだ。陽だまりで昼寝してしまおうかと思った。こんなことを考えていた辺り、実は案外に消耗していたらしい。
 さて、なんだか気だるいが、後半戦に出かけよう。というか、今日は輪行装備を持ってきてないので、走らなければ帰れない。
 いまいちな体調にもかかわらず、陽気に誘われて回り道をする。いつもなら三崎高校の三叉路で三浦海岸に直行するのだが、今日は三浦半島南岸を通る気になっていた。大風車を経由し、厳しいアップダウンを黙々と乗り越えて行く。この辺が、今日のハイライトだったかもしれない。
 途中、剣崎(つるぎざき)に立ち寄った。なんてことは無い、鄙びた灯台が立っている。東京湾の入り口に立つだけに、その眺めは良さそうだが、灯台周辺の海岸側を、高い金網が覆い尽くしているのには興醒めだ。皇太后が来たという意味の石碑が立っていた。どの皇太后だ?
 ここを超えて三浦海岸まで走る。この辺り、さほど交通量が多くないので、結構好きな場所だ。
 三浦海岸を突っ走り、久里浜に到着する。ペリー公園で一休み。体が冷たいものを欲していた。熱射病にやられかけたようだ。消耗が予想以上に大きい。こんな体調で帰り着けるのかね。
 ともかく、走りつづける。浦賀でなんの気なしに内陸側への道を取ったら、観音崎を丸まるショートカットしてしまう事になった。まあ、今日はここを通らないで済むのはありがたい。
 後は横須賀を経由して、R16を突っ走るだけだ。今日はたくさんのサイクリストと行き会う。みな、この好天で気分よさげだ。しかし、そんな天気も、午後が遅くなるにしたがって変わり始めた。あんなに雲一つ無い青空だったのに、いつの間にか雲が空を覆い始めているではないか。不気味なものを感じた。
 金沢八景を過ぎた辺りだったろうか。ポツリと雨粒が顔に当たった。危っ! 今日は雨天装備を全く持ってきてない。幸い、それ以上悪化することは無かったが。ちょうど行き合わせたローディ(女性)と挨拶を交わすと、『寒くなってきましたね』といわれた。
 全然足が回らない。体調もあるが、なんといっても風が向かい風になってきたのが大きい。基本的に、向かい風の他は横風という状況なのだが、合成風力の呪いで、全て向かい風と化してしまう。
 こんな状況で横浜経由は無理と判断し、磯子で環状2号に乗り、帰宅ルートを走った。しかしまあ、この環状2号のアップダウンのきついこと。体調不良+向かい風+上り坂で、10km/hが関の山の状況だ。しかし、だんだん体調の方は回復し始め、なんとかR1、長後街道を経由して帰還できた。
 今日の教訓は、日差しを舐めるな、という点に尽きるだろう。もう、疲れ果てました。走行距離115km程度。


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