Strange Days

久しぶりの澄んだ夜空に

2003年10月18日(土曜日) 00時00分 星見 天気:雨

 昼の間降り続いた雨も、夕方には上がった。夜、空をふと見上げると、最近に無く暗い夜空が広がっていた。雨が大気中の塵を洗い落とし、その雨雲も風が吹き払ってしまったようだ。ベランダに出て、CANON 18*50ISをオリオン座に向けてみた。
 小三ツ星近辺を散歩する。流石にM42はくっきりと見え、その散光もはっきりしている。微光星の群れが散りばめられている。ここ半年では、もっとも状態の良い見え方だった。シーイングは8/10というところか。
 次に100EDを出した。久しぶりにLVW-42を取り付けた。視界は馬鹿みたいに広く、大三ツ星がすっぽり入ってしまうくらいなのだが、横浜の空に対しては明るすぎる。背景が明るすぎて、どうも星を見ているという感じがしないのだ。このアイピース、見かけも見かけ視野も凄いのだが、なかなか生かせるようなシチュエーションが見つからない。これが生きるような暗い空、たとえば南会津のそれで試してみたいものだ。
 小三つ星を眺めるには、MeadeのSW24.5が最適だろう。これでも背景が明るくなってしまうが、我慢できるくらいではある。SW18だと、M42を眺めるのに最適、くらいのサイズになる。
 UW6.7に換えて、トラペジウムの星を数えてみた。4、もしかしたら5見えているかも、というところ。多分、適当なフィルタをかければ、もっと見えてかもしれない。あ、ミザールのフィルタがあるのをすっかり忘れてた。
 M41を見る。ド派手なオリオン座と、シリウスのおかげで、地味な印象の散開星団だが、この眺めは好きだ。目を暗順応させ、そらし目を使いながら眺めていると、微光星がぽつぽつと数を増してゆく。なんとなく、星空と対話している感じがして、僕はこの地味(っつっても全天では明るいほうだが)な天体が好きなのだ。
 春、夏とろくに観望させてもらえなかった今年の夜空だが、秋、冬はどうだろう。


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