Strange Days

高千穂に赴く

2011年08月10日(水曜日) 22時55分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ

 さて、真夏の九州ツーリングに出かけようかの。
 朝一、呉線で広島に出て、新幹線さくら号で小倉に。速い。広島から1時間足らずで九州に着いてしまったぞ。車両も広くて快適だ。新幹線を見くびってました。
 小倉でにちりんシーガイアに乗り換える。在来線特急に乗るのも久しぶりだな。
 延岡駅で、ポケロケを展開する。延岡の市街地からは、概ね五ヶ瀬川に沿って走る。水面がずっと見えているのは気持ちいい。しかし、気温がかなり上がっている。しんどいなあ。
 高千穂への道は、中間くらいでバイバス主体の新道と、川沿いにゆく旧道とに分かれる。川沿いに行きたかったので、旧道を取る。旧道の問題は、最後の最後に高千穂渓谷から神社界隈まで、200mほども一気に登らされる点だが、まあなんとかなるだろう。頭上、しばしば交差するバイパスを見上げつつ、川沿いを走った。
 さて、この高千穂渓谷には、比較的最近まで高千穂線が走っていた。その遺構は随所に残っており、対岸を並走したり、すぐ眼下を走ったりするのだ。もところどころにそのまま残されている。この遺構自身が観光資源であるようで、駅舎を再利用した温泉なんかもあった。
 先を進む。新道との標高差は、ますます離れてゆく。後で取り返されるのかと思うと、やはり憂鬱だ。暑い時期には消耗が激しすぎる。実際、既にバテ始めている。明日は高千穂~阿蘇と超えるつもりなのだが、こんな状況では無理かもな。
 しかし、五ヶ瀬川の眺めは素晴らしい。旧道を進んでゆくと、不意にが現れた。地図で調べた時には見当たらなかったので、ちょっと驚いた。もしかして、この頭上を通っている新道工事の際に湧出したとかではなかろうか。ちょっと気分が良くなる。
 が、更に進もうとすると、道路標識に『この先通行不可』との警告が。どうやら災害で通行止めになった区画があるらしい。見たところ、コンクリ工場しかなさそうだし。仕方ない、新道まで登ろう。
 ここからが、極めつけの苦難だった。なにせ、暑い。既にバテている上、頭が煮えそうなのでヤバいのだ。熱中症にやられかけている。足を止め、何度もクールダウンしながら登っていったが、むしろ飲水が残り少なくなってきた。バッグに麦茶1Lボトルの残り、200ml程度しかない。結構生命の危機。
 が、ピークを一つなんとか登りきり、下ったところで、小店舗と自販機群を発見。ボトルの冷水を補給し、更に頭にぶっかけて大いにクールダウンした。助かった。
 やがて道は、高千穂に入った。想像以上に高低差の大きい土地で、実質平地なんて無い。地図を見ながら今夜の宿にたどり着いた。宿自身がやや高台にあるので、少しめげそうになったが。
 ともあれ、宿に入って、すぐに風呂を浴びる。うん、いい気分。さらに夕食。かなり豪華。まあ民宿風ホテル*1にありがちなメニュだったが、満足度は高かった。ビールも入れたし。そして今日のメインイベント、高千穂神社の夜神楽に備えて、部屋に寝転がっていたら、抗うすべもなくタイムリープを経験するハメに陥った。ビールを入れたのが敗因だった。くそっ、次回は必ず、夜神楽見るからな。


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