Strange Days

高千穂阿蘇ツーリング2011秋3日目

2011年11月25日(金曜日) 22時38分 , デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ続く

 今日がメインイベントの中岳への登攀だ。最初は希望者だけ登り、残りは何らかの手段で輪行と考えていたが、案外に全員が挑戦することになった。


 いい夜明けだ。
 今日は中岳へと上る。僕としては、今日がメインイベント。やはり阿蘇に来たら中岳に登るのが華だろうと。
 当初、参加者の半分くらいが登るとしても、残りはタクシーかなんかで輪行しなければと思っていた。ところが、蓋を開けてみると全員が登ることに。いい傾向だ。
 ホテルを出て、JR阿蘇駅まで走る。ここからは各自のペースで上がってゆく。みんな結構意気盛ん
 しかしここで、我がGPSが電池切れ。しかも、うっかり予備電池を持って来忘れていた。今日は不要かとも思ったが、軌跡を残しておきたいので近くのコンビニに買いに戻った。
 その間に本隊はずっと先行したものと思っていたが、途中の自然公園センターで追いついた。
 途中までは斜度が無く、長閑なものだ。牧場でお産のために道路を移動中のを撮る。なんと思っているのかは知らないが、同じ牧場の仲間たちが盛んに鳴き交わしているのが心を打つ。
 さらに登ると、やがて下層の森林が途絶え、牧場ゾーンに出る。あちらこちらに牛馬が佇んでいる。登攀のためにクランクを回し続けてきた足を止め、草を食む馬たちに目を留める。
 牧場ゾーンを抜け、また森林地帯に入った辺りから、傾斜がさらに強まる。ああ、ポケロケにしてよかった。軽いギアを回しながら登り続け、やがて尾根に出ると、最強に強まった坂を乗り越え、草千里へと下る道に到達した。うん、やはり涼しい時期の方が、ヒルクライムは楽。ってか、この強度の登りを今夏やってしまっていたら、僕は今頃冥界に赴いていたかもしれない。
 火山博物館へと下り、まずは受付でバス便の情報を集める。ここからそらめぐりんというオープントップバスが運行され、中岳火口へとつながっているのだが、13:00の便だけは火山博物館の学芸員が同乗するアカデミックなものらしいのだ。どうやら博物館の右隣に並ぶ店舗のうち、1番右と2番目との間にバスが留まるので、直接聞くといいらしい。そのバス溜まりに行き、おっちゃんに話を聞くと、どうやら火口で有毒ガスが多く出ているため、運行できるかわからないらしい。とりあえず食事。近くの店で肉うどんを食したが、よく見るとちゃんぽんや熊本ラーメンもうまそうだったな。
 飯後にバス乗り場に戻ると、やはりバス便は出ない*1という。仕方ない。
 代わりにというとなんだが、草千里をしばし散策した。風は無く、日差しがあるので、この時期にもかかわらず暖かだ。池の水はかなり減っていた。二つの池の間にある丘に登り、火口との間にある丘まで、ぐるりと巡った。
 さて、火口には行けなかったが、下ろう。今日は防災訓練をやっていて、ロープウェイ駅を下った辺りが基地になっていた。実は登り中に96式装輪装甲車を、基地からちょっと登った辺りで軽装甲戦闘車を見かけたのだが、タイミングが悪くて写真に納め損なった。
 このまま南側に抜ける。また南阿蘇を走ることになる。下り中に地獄谷方面に抜ける予定だったが、抜け道が通行不能になっていたため、やむなく阿蘇白川方面へと抜ける。
 廃駅らしき遺構や、田んぼの中の眺めのいい道を進んでゆき、やがて日本で最長の名前を持つ、南阿蘇水の生まれる里白水高原駅に到達した。ここも行ったことがある、一畑電鉄の松江イングリッシュガーデン前駅が旧名から改名したことで、ここが最長となったのだ。
 ここで4人が輪行することになった。それを見送って、残り4人はまた東海大学方面の道を経由し、県道149号を経由して帰投。その途中、ちょっと危ない目に遭った。最後尾を走っていたのだが、真っ暗な中をライト一つで走っていたため、前方の停車に気づかず、危うくぶつかりそうになった。それは何とか回避したが、左のクリートがとっさに外れず、危うく反対車線の飛び出すところだったのだ。何とか無事だったが、反対車線の車が目の前を通過していき、肝を冷やした。そんなに明るいわけでも無いライトだったため、視界が限られていたのだろう。また真っ暗な棒道を淡々と走り続けていたので、幻惑されたのもあっただろう。明るいライトが要るなあ。特に、こうやってトレインを組んで走る時はだ。
 ホテルに戻ると、輪行隊とはわずかな差だったようだ。ともあれ、みんな無事でよかった。

Add Comments


____