Strange Days

2012GW旅行 ツールド国東に出場する

2012年05月03日(木曜日) 22時19分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , 天気:晴れだかくもりだか

 ツール・ド国東参加も4回目。Aコースはこれで3回目だ。前回は8時間制限に7:59:51という驚異の記録を打ち立てたが、今回はどうなるか。


 朝は6:00前に起床。杵築までは輪行するつもりだ。簡単な朝食を済ませ、宿を出る。この宿、21:00に玄関を締め、8:00にならないと開かないので、教えられたパスコードを使って別口から出る必要がある。ポケロケは玄関内に置かせてもらったので、抱えて持ちだした。
 輪行で杵築に出ると、いるいる、御同類。同じ列車でも輪行袋を抱えた向きがちらほらいたが、駅前でも輪行解除に勤しむ姿が多数。自転車を組むと、昨日の受付地点に向かった。
 受付で、手荷物を預かってもらい、いの一番の出走なのでゲートに並ぶ。既にかなりの人数だ。開会式ではちょっとしんみりする事態となったが、気を取り直して出走位置に着く。とはいえ、いきなり後ろの方に並んで、やる気のないスタートだ。やがて号砲一発。一気にスタート、とは行かず、例によって5分ほどもゲート前をノロノロと動きまわるはめに。
 Aコースは、例によって前半坂てんこ盛り。いきなり、ゲート前の坂を登らされ、そこから一山、二山超えてゆく。超える度に、足の芯から染みだしてくるような疲労を意識する。毎度、長期の自転車旅行の最後に参加することになるので、ベストの状況で参加できた例はない。ベストだからといって、いきなり超速くなったりはしないだろうが、最初から最後までギリギリ感溢れる走りを強いられるのはたまらないのだ。
 余裕はないが、今年は結構早めに走れている気がした。というのも、例年なら前半で前後に走者がまばらな状況になるのだが、今年は随分と固まって走っている。
 第1チェックポイントに着いた時点でも、足は辛いが、精神的にはまだ頑張れるともと思っていた。軽く水分を補給し、それからポケットに入れていたエネルギー系ゼリーを一気飲みする。前回は、ハンガーノックに苦しんだからな。
 曲者だったのが第2チェックポイント。足元がぬかるんだ砂地だったので、クリートに泥が付着するのだ。これにやられたのか、この先で止まってクリート掃除する姿を頻繁に見かけた。もっとも、僕は泥に強いSPDだったので、そこまでは行かなかったが。
 この間、安岐ダムへのきつい取り付け道を越え、谷あいの快走路、山越えの最もきつい坂道を越えながら、昼食場所の真玉を目指す。凄い地名だな。
 足は段々と回らなくなってくる。それにしても、ここまで、親の敵のように山登りさせることはないじゃないか。今年は出走が固まり気味だったせいか、昼を過ぎた頃になってもトレインを組んで走れるくらいに密集していた。
 昼食場所は、岬越の坂道の上になる。もう登れないよー、と弱音を吐きつつも、なんとかたどり着いた。さあ、飯だ
 とりあえず、おにぎりを勧められるまま1パック。それから鶏唐、豚汁、たこ焼き、パンを取った。パンは補給食にとって置いて、残りを平らげる。鶏唐が揚げたてで美味い! 豚汁はどんな時でもうまい。おにぎりもするりと入った。たこ焼きまで入るかと心配していたのだが、難なく完食。よしいけるぞ。疲労が極に達してない証拠だ。
 この先は、適当なトレインについて、切れたら一人頑張り、ギリギリまで頑張る作戦。作戦ってレベルじゃないよ。
 途中、危ないことがあった。男女ペア、その後ろに男性一人という列に着いてしばし走ったところで、そのペアが急に減速して歩道に反れようとした。その直後の男性、僕はとっさに減速したのだが、突然後ろからガンと衝突されたのだ。いつの間にか、真後ろに更についていたらしい。幸い、減速しきれなくて、タイヤ同士がぶつかったので怪我もなかったが。トレインを組むほどに同胞意識がなく、実際にすぐに抜くつもりだったので、手信号の類で意思疎通することがなくなっていたのだ。危ない危ない。その先は、前後を細かく確認しながら走り、また手信号も積極的に出した。
 最後の補給処につくと、あれ、なんか時間が危ないなあ。意外にタイムが伸びてない。今回は杵築スタートなので、住吉浜から更に数km走る。最後の方は歩道に誘導されたりして、ちょっと混乱しつつ走ったが、やがて無事にゴール。タイムは……実は、去年からタイム計測なしのシステムに変わったらしい。タイムを出すと、順位目当てで信号も無視して突っ走る輩が続出するからだとか。そういうのは、もっときっちりコントロールされたレースでやればいいと思う。
 ゴール時間が16:40過ぎだったので、なんか前回より10分ほどしか短縮されてない。今年は、後半であまり頑張ってなかった気がする。前回は、後半で随分挽回した。
 ゴールでもらったかぼす入りの清涼飲料水を一気飲みすると、人心地つきながらその辺に寝転がる。この充実感が堪らん。しかし、なんと霧雨のようなものが降っているではないか。本格的な雨にはならないだろうが、いささか嫌な感じの雲も見える。早々に退去しよう。
 輪行で別府に戻り、とにかくラーメンを食いたかったので、目についた店でラーメンとビール。ちょっと物足りない味だな。何が悪いんだろう。
 宿に戻り、近所のコインランドリーで洗濯物を始末する。今回のツールド国東も無事に完走できた。年々、警察の干渉が激しくなっているようだが*1、是非とも末永く続けていただきたいものだ。

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